

コッポラは、ゴッドファーザーや地獄の黙示録で知られる映画監督。胡蝶の夢とは、中国の故事で、王が蝶になった夢を見たが、実は蝶が王になった夢を見ていたのでは?という、劇中劇のような話し。
何かありそうとDVDを見始めると、70歳の老学者が、雷に打たれて瀕死の重傷を負うも、快復すると30代から40代の壮年に若返り、パワーと頭脳を手に入れ、別れた婚約者とうり二つの20代の若い女性を助けたことが縁で恋に落ちるという話し。
今度は病気で彼女だけが年取って行く症状が出て・・・と、人生と老い等色々なテーマが折り重なって出てくる。
途中で、どこまでが夢想で現実なのかがよく解らなくなってくる、その辺が胡蝶の夢であり、見る者の自身の人生を考えさせる一級の文学作品であり映画であると言えるだろう。
主人公のティムロスも良いが、相手役の女優さんアレクサンドラ・マリア・
ララの清楚な美しさも印象に残る。
自分を振り返れば、お前を30代か40代に戻してやろうと言われてもごめん被りたい(笑)。楽しいことも多かったけど、あの経験をもう一度やれと言われて、やりたくない経験も多いので(笑)昨日でもお断りしたいものだ。今が一番(笑)。ますます楽に生きていけるようになったからだ。今までの経験のお陰で、全てに感謝し、天国はここにあるのだと言うことが解ったから。
原作のミルチャ:エリアーデはルーマニアの宗教学者で小説家。エリアーデの考えによれば、世界中のすべての宗教的現象は“聖なるもの”の顕現、すなわち〈ヒエロファニー〉(hierophany)なのである。“聖なるもの”は普段、俗なものの中に秘密のように隠されていて、見分けられない。その俗を聖に変容させる非日常的なプロセスこそが〈ヒエロファニー〉であり、それが生ずる際には空間も時間も特別なものに変容する、という。
http://www.kochou-movie.jp/index_r.html
コッポラの胡蝶の夢公式サイト
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さて、もう1本は、アメリカらしいヒューマンな映画。
孤児院で暮らす少年は、いつも音楽が聞こえる不思議な少年。両親に会いに脱走してニューヨークへ。
事情があり生き別れになった母は、クラシックのチェロ奏者、父はロックボーカリストギタリスト。
12歳にして音楽の才能を開花させる少年は、ジュリアードに入学、作曲の才能を認められて、自作曲をニューヨークフィルで演奏。同じ日のプログラムには再起した母のチェロの演奏も入っていた。
全てが考えられないほどの奇跡の連続で生き別れになった、息子と母と父は再会を果たす。
そんなこと有るわけ無いだろう・・と皮肉な薄笑いを浮かべつつも、ついワクワクさせられて泣かされてしまう自分は・・・、今日も楽しく、まんまとはめられて(笑)・・・ふふふ、お勧めです。
奇跡のシンフォニー
http://www.kiseki-symphony.com/
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・・と思っていたら、ココシャネルの伝記映画が近所でやっているからと誘われて雨の中見に行った。
http://wwws.warnerbros.co.jp/cocoavantchanel/
母親を亡くし父に見捨てられ田舎の孤児院で育った少女時代、姉と地方のキャバレーで生計を立て歌手になる夢は叶わず、仕立屋の奥でスカートを縫う日々。そこから始まるシャネルブランド・・・
昔のファッションにココの考案したデザインの服は、100年先を行っているように見える。これが時代の先取りかと面白いものだ。
明治時代に、モダンジャズを聴いたら人々は理解できないだろう。
江戸時代の人にインターネットや携帯電話や新幹線、人間は月に降り立つと行ったら気が狂っていると言われるのだろう。
シャーリーマクレーンの方のココシャネルも見てみたいものだ。
http://coco-chanel-movie.jp/index.html

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