さて、19は、12時に集合して我が道場恒例の夏のセッションが開催された。
今回は有るセミナーで学んだ、笑いのヨガを取り入れてリラックス効果を狙ってみた。
まず隣にいる人と握手した状態で、面白いことを思い浮かべても良い、思いっきり笑って見る。笑った後の心地よい虚脱感が緊張をほぐしてくれる。
後は電撃笑いのヨガと言うのもあり、深呼吸した後、隣に人の手に触れて、電撃を受けたように笑い出してみる。効果覿面お試しあれ!
今日は参加者の全員に、感謝を込めて寸評を書いてみよう。
●Autumn Leaves,Mac the knife で堂々と吹奏してくれた佐藤栄司君(ts)。仙台から通学している熱心な生徒さん。自宅に防音室も完備、その渋いサウンドと関連性を考えたフレージングは立派でした。
●If I〜では、少し舞い上がったけど、I love you では堂々たる演奏でした、稲津邦夫さん(as)。娘さんたちに選んで貰ったファッションも決まっていました。音が太く存在感があり成果を感じさせました。
●Autumn Leaves,Blue bossa で歌い上げるアドリブを披露してくれた井上 誠くん、直前まで迷っていたそうだけど、聴音、ソルフェージの成果が少しづつ出てきているのではないだろうか?ジャズタンギングは今後の課題として意識して貰いたい。
●鈴木泉さん(ts)の、Tenor Maddness は盛り上げるために僕も参加したが
、そのきちんとアイディアを並べていく手法は、大いに上達を感じさせるものでした。ここに来て、4年目で耳が良くなり、本気で移動読みマスターを目指して音楽を楽しんでいるのが伝わってきて嬉しくなりましたよ。If I〜のソロも立派でした。又、崩れた稲津さんを助けた友情も微笑ましいものでした。
●めでたく理科大の教授を退官されたのにますますお忙しい穂積さんは、高価な金のフルートを購入されてやる気満々。ソロもどうしても自分が作ったソロをしたくてたまらない方。音もしっかりして来ており、Softly では何とか破綻せずに済みましたが、Autumn Leavesでは少し道に迷われた場面も・・・リズム読みと伴奏を聞く修行をもっと精進いたしましょう。
●千葉教室からはるばる参加された、西川康子(as)さん、しっかりした音とプレイには好感を持ちました。今後は、ダイナミクス、ベンド、ヴィブラート、コード理論などを勉強し、訴求力アップを狙ってください。出来る人です。
●数年ぶりに復帰を果たした、牧野雅亘くんの楽器は台湾製マルカートブラックメタル(as)。レッスン通りいい音で吹いてくれたAll of me でしたが、Autumn Leavesでは、入った場所が違っていたり、次のソロ奏者を無視して終わろうとしたり、悪意はないのだけど慣れて居ない面が出ていました。セッション慣れしていってください。
●最近、音色が著しく向上、基礎的なパターン練習と音楽理論が頭の中で結びついてきて、音楽の全貌が見えてきそうな予感の広井康男さん(as)は、misty では、その豊かな音色を存分に聞かせてくれました。
●最近始められた遠藤 久美子さん(as)の課題は、伴奏とずれないできちんと吹くこと。Danny boy ではそれを見事に達成していたけど、Fly me では少し怪しかったかな?僕が立ち上がると、曲を止められるのではとびくびくしていたそうだけど、自信持って堂々とやって下さいね?
●なかなかうまくならないと焦り気味の砂場哲郎さん(ts)には今回あえて簡単な譜割りの曲、ムーンライトセレナーデと、Love me tender をやって貰いました。どちらも破綻無く終わることが出来ました。音に余裕が無くなるのは緊張のせいか、指のことを考えているからなのか??何も考えなくてもメロディが歌えて指が動くまで練習し、そこから表現が始まります。ともあれ完奏おめでとう御座いました。
●鈴木賢三君のブルースには驚かされた。パーカーフレーズに始まって、次はこれ、そしてこれという風に、どうしたいかが具体的に感じられるソロだった。構築するという良い見本を吹いてくれました。ご両親も呼んでくれたんだね?お母様がすっかり僕のファンになってくれました。最高のお母さんです。
●牧田 一男君もIf I〜で自分のパートをきっちり吹き切ってくれました。良かったよ。
●群馬教室から参加の江尻雅江さん、普段はクラシックサックスの先生をしているとか、道理で音もテクニックもしっかりしていました。ジャズはまだ始めたばかりと言うことですが、作曲家でありしかも同時に演奏家を兼ねるというジャズミュージシャンの在り方は、演奏家と作曲家を完全に分離しているクラシックの在り方とは根本的に異質だと思います。今後を楽しみにしておりますよ。熊川 暢子に何でも聞いて吸収してください。
●Nancy では官能的なソロを聴かせてくれた宮沢 長揚君(as)、悪気はないとはいえAutumn Leavesでは、自分のソロの前に終わられそうになりつつも、動じず、自分のソロを展開するあたりの所は立派でした。いっそう精進してストーリー性のあるソロを目指して欲しい。
●All of me ,Fly me to the moon で安心して聴ける演奏を展開してくれた小林祐子(fl)さん。次回はアドリブお願いしますよ。
All of me の書きソロ演奏では、彼女のラインはシンプルだが素晴らしいとアドリブに聞こえて勘違いした人も多かったようですよ!
●以前にも増して、頭脳的なソロを構築してくれた大西豊君(as)、いつも次回までに何をやってくればいいですか?と僕を問いつめて、必ず自分なりの課題を設定して、それについての達成度合の説明から始める恐るべき人です(笑)。
音の並べ方はかなり向上してきているので今後は、歌い方や表現の追求をさらに続ければ、より魅力的な演奏になるでしょう。熊川レッスンもお楽しみに。
●飛び入り参加の卒業生小野塚豊君(ts)。皆さんもその演奏内容の高度なことに驚かれたのではないでしょうか?
コード進行の原理は、ドミナント進行や5度進行は地上の重力圏の出来事なのだけど、言ってみれば彼の演奏は、地上高く成層圏から宇宙に飛び出す辺りの出来事なのです。卒業しているのに毎回セッションに顔を出して後輩たちに刺激を与えてくれているのは、有り難いことです。
聴衆としてやって来てくださった、大西豊君ご両親、鈴木賢三君ご両親も有り難うございました。この場を借りて御礼申し上げます。
--------------------------------------------
3人の師範代もよく働き、司会進行、生徒のサポートと頑張ってくれました。特に久保崎泰隆(as)、片岡健二(ts)の進境ぶりには皆さんびっくりされたのではないでしょうか?久保崎も無事フルートデビューを果たしました。
熊川暢子(as)はもともとうまかったのですが、楽器をグレーとアップして、その渋い親父ぶり(なサウンド)にも磨きが掛かってきました。最後のコットンテールでは、予想外だったらしいけど、いつもの師範代セッションレッスンの成果を反映、みなかっちり吹いていて感心したのでした。次回は1月の発表会目指して皆さん共に精進いたしましょう。
毎回サポートをお願いしている、菅原正宣(b)、外山安樹子(p)、新人事務方の進藤 直子さんとお店のスタッフのサービスにも感謝です。
7/21菊地康正

13