今回の関西は、一日オフを入れてある。名古屋から大阪の間に一日入れて置いた。息子夫婦と孫娘たちが大阪にいるので、伊勢神宮を参拝してから、伊丹に移動して・・・と考えていたのだが、今回は都合が合わず、雨も降ってきたので(笑)神戸で過ごすことにした。
神戸は20代の頃半年ほど滞在していたことがある懐かしい町だ。震災後の復興もめざましく、久しぶりに、北野の異人館通りを歩く。横浜の外人墓地や、港の見える丘公園、中華街も良いけど、神戸の雰囲気もまた異国情緒と坂の多さが、雨の風情と相まって何とも言えない。パラステイン邸で、コーヒーを飲みながら、写真集を拝見すると、最近結婚した若いカップルの写真が沢山。
そうだ、私の長男も結婚したときが23歳、新妻は19歳だったなぁ。二人の子育てをしている息子夫婦は偉い。いつも応援しているのである。一昨年は孫の誕生日を忘れてしまったが、最近はちゃんとプレゼントも・・・・(笑)。
明日晴れたらもう一度歩いてみたいが・・。新神戸駅で買った本の二冊は、養老孟司の「読まない力」、そして大前研一の「考える技術」、後者は読むのはこれから、前者は半分ほど読んだ。
人体解剖を何十年もやって戦争も経験している筆者は、経験の総量が全く違う。そうか、このように見えるのか?とバカの壁、続バカの壁以来のファンである。
全学連などの学生運動の吹き荒れた時代に、彼は戦時中の暴力とだぶらせて見せて、日本人の暴力と非合理、不条理な性向を指摘する。現代文明はあまりにも意識偏重だと、意識がない時間、つまり眠っている時間も人生の3分の1は有るではないかと。
さて音楽の話になると、なぜ音楽が必要なのか・・・・人はパン、ご飯だけで生きているのではない、心の栄養も必要なのだ。古里秋田の鷹巣町の成人式でゲスト演奏、講演したときに、町の議員さんに言われて言葉が忘れられない。
「音楽の仕事は、儲からないでしょう?はやくやめてどこかにちゃんと就職したら良いですよ。」
これが、町出身のアーティストに対する言葉だろうか?音楽は、人に勇気を与え、人生の行くべき方向を指し示し、心を豊かにするこの世になくてはならない大事な仕事です。それがわからないこういう種族が町会議員をやっている田舎の現実。だから若いとき、田舎から早く脱出したかったのだ。秋田は自殺率全国一、ナイーブな人が多いとも言えるけど、こういう風土がいやだったのも事実。父親が僕の音楽を認めてくれるのにも30年という年月が必要だった。
夏目漱石がこういっている。最近の学生は英語が弱くなったと。不思議に思って調べると、明治時代初期は全ての学問を原語でやっていたのだ。それが主要な科目の原書が翻訳されると、みな日本語で勉強できるようになった。英語は、目的になった。つまりそれ以前は、土木や物理、社会科学を勉強するための手段だったのだった。
ダイエットもそうだが、それが目的だと成功率はぐっと下がるのは自明だ。何かをするために時間が欲しい、だから食べる量を減らして、食事の後、すぐ勉強なり仕事に取り掛かる、すると嫌でも痩せることになる。
固定読みは、怠け者の論理である。その理由は、ハ調でない調の場合にハ調の読み方をむりやりねじ曲げて、ところどころ#、♭を付けてやれば良いんだろう?たしかに出ている音は同じになるので(平均率の場合)#、♭が1,2この場合はうまくいくように見えるが、根本的な矛盾をはらんでいるので、固定読みのひとたちは、口には出さないが、 #、♭が沢山着くのは大嫌いで、根本的には怠け者の人達である。このことは詳しく説明を試みたい。

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