●「ソルフェージと聴音が出来ないと、楽器の演奏は出来ない」これが今年のキーワードだ!!
私KOSEは、元々は、いや今でも(笑)演奏を生業とする人である。それも即興演奏を特徴とするジャズ系の演奏家である。副業として、教室も10数年以上やって来た。卒業生、というか、半数以上は、最後までたどり着けず挫折した人が多いのだが、すでに数百名の方々と教室で時間を過ごした。現在でも80名以上の方と、日夜研鑽勝負しているのである。
最近とみに感じるのが、音感の発達していない人達に、どうやって楽器を教えるかという問題・・・。
リズム感も音感も、どうも生まれてから5,6歳までに発達は終わってしまうと言う説もある(汗・・)。私の教室では最近特に50代のしかも、音楽自体が初心者という方が増えている。子供のように柔らかい頭ならまだしも、こういう人生的にはベテランの方方にはどのように・・・・(汗・・)
感じていることは、日本人って、音感のいい人は少ない、まあ他の人種もそうなのだろうけど、ヨーロッパ系は、ハーモニー感覚に秀でた、色の黒い人達はリズム感や歌唱力に優れている気がする。
この日本の、移植されたクラシック音楽主体の文部省の音楽教育!考えると、自分も昔は、ピアノと、オペラが大嫌いだった。ピアノは、近所の下手な姉ちゃんが弾くひどい音が嫌いだったのと、学校で習ったクラシックの中のオペラが興味を持てなかったのだ。
大人になってアメリカで見たモーツァルトの「フィガロ」。なんだ、志村けんのようなドタバタの面白い芝居と、素晴らしい歌のオンパレードで、「カルメン」と共に見て、意味が解ればッこんなに面白いものはなかったのだ。大ファンになって帰ってきたのだった。
さて、話はもどって、固定度読みの弊害がひどい。例えば、Dメジャーは英語の音名で、D,E,F#,G、A,B、C#となるが、これは、固定読みだと、
○レミファ#ソラシド#レ
となる。もちろん、移動読みだと、
●ドレミファソラシド
である。#、♭が2,3個だとなんとか修正した読み方で出来ないことはないけど、G♭や、Bなど、5,6個付くキーはどうするのだろう?
ジャズには、コード進行や、フレーズを即座に違うキーに移動する技術が求められるが、固定度読みは読譜にむいていても、そういう事には向いていない気がするのだが、どうだろうか?友人の固定読みの有名ピアニストに聞いたことがあるが、キーが違うと、同じフレーズでも、違うものとして練習する必要があるとのこと。
ところが、問題は、移動でも固定でも無かったのだ。移動読みが出来ない人は、実はハ長調も出来ていなかった。ある生徒さんが、インスピレーションをくれた。
ドミか、ドレか、聞いただけではどうしても判別できない人、性格や人間性は悪くないのに、何という耳の悪さよ!!それを目で補って来た。頭の中に、一オクターブに7個の鍵盤が欲しいのに、3,4この鍵盤しかないひと(ミ、ファの区別が聞いただけではつかない)
2年間、一生懸命レッスンを受けてきて、私も一生懸命教え、有るとき、音でまるきり解っていないと言うことが判明したときのショックは大きい。
楽譜が全ての元凶だ。楽譜に頼りすぎると、目と指の記憶だけで何とか演奏できるのだ。なんと、長い間騙され続けてきた事よ(皮肉な薄笑い)!!!
●「ソルフェージと聴音が出来ないと、楽器の演奏は出来ない」これが今年のキーワードだ!!
何故か?歌だと、有るメロディを3度上げようが4度下げようが、節を覚えて居れば歌える(相対音感)。楽器だと何故難しいのか?
音の高さを一旦、ドレミ(階名*1、または音名*2)に変換してから、その指遣いをしないと希望の音は出てこない。そこで、楽器の練習で、練習の半分以上を費やして行われるのが、音階練習、分散和音練習、フレーズパターン練習なのだが、上達しない人は、その時に目と指は使っているが、声に出して歌っていないことが判明している。だから音感は付かない。声を出して歌わなくては音感は付かないのである。
図の音を声に出して歌って欲しい。また、6つのパターンを、誰かに弾いてもらい、正確に、ドレミ〜を当てられて、音程を正確に歌えたら、その人は楽器もうまくなる可能性がある。
●当てられない人、いくら難しい譜面や、アドリブもどぎをそれらしく吹いても、もう騙せませんよ、君の音楽がインチキだと言うことは、解ってしまったんだから(笑)。
さあ、興味のある人はやってみてください。(笑)
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脚注*1は、移動読み、*2は」固定読み。


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