関西国際空港から書き込んでいます。18年ぶりにニューヨークを訪問してきました。
今回は、いつもお世話になっている、大阪のジャズクラブ、「ジャズオントップ」(オーナー清水真吾)と、大阪のFM局「FMココロ」の共同主催で、実質4日間、足掛け6日間のニューヨーク有名ジャズクラブ探訪ツァーでした。
ジャズオントップのオーナー夫人でジャズ歌手の清水ひろみさんのライブ鑑賞、ハーレムでの現地演奏家とのジャムセッション、ブルックリンの黒人教会の礼拝を見学など、盛り沢山の内容。
もちろん、クラブにシットイン(飛び入り)、清水ひろみさんのライブにシットイン、ジャムセッションに参加もしました。
関西発ということで、羽田から飛び、合流してみると、大阪組は、50〜60代の、リタイアかその直前の、ジャズマニアの男性が半分と、アマチュアおよびプロの若い女性ボーカリストの皆さん、ほか、FMココロのスタッフと、その看板DJクリストファー・マイケル・ノット氏、清水オーナーとひろみさん、そして我が東京組みは、師範代の片岡君、東京道場生徒の、川村さん、荒尾君、そして私と、全員テナー吹きでした。総勢30数名の老若男女、謎の日本人の団体さんの旅は始まりました。
大変、中身の濃い、思い出になるツァーでしたが、時差と距離は改めてすごい。11,000キロを移動するのにデトロイトで乗り換えて、行きは14時間、帰りは13時間。よくまああの狭いいすに、座ってすごしたものです。
18年前に、4ヶ月も滞在していたあのニューヨークの思い出が甦ります。以前は、ちゃんとアパートも借りて、音楽、美術、ダンス、ほかいろいろじっくり見て回ったものですが、今回は、ちゃんとしたホテルに泊まり、段取りどおりに動きました。こういうツァーもいいものですね?
音楽の方の、報告は、また次回にするとして、印象に残ったのは、オプショナルで、自由の女神ほかニューヨーク一周観光ツァーに参加したことと、教会のゴスペル礼拝でした。
ニューヨーク一周観光ツァーでは、6時間かけて、バスに乗って、要所要所を回るのですが、ガイドのテリー新本氏は、日系1.5世(10代で家族で移住とのこと)で、大航海時代から、イギリスとの独立戦争など歴史を踏まえた上での、ニューヨークの成り立ちを説明してくれて、興味深かった。
日本から見ると、江戸時代末期に、ペリー来航、日本は明治維新、アメリカは南北戦争だったわけだ。日本も、1000年以上前に、いろいろな移民(大陸経由で、東南アジア、中国、蒙古、朝鮮系)を受け入れて、長い時間をかけて日本人という民族が生成されたと言われているが、アメリカは、高々建国 200年である。ついこの前まで、黒人を奴隷として使っていた国です。
特にニューヨークでは、人種も、白人(それもアングロサクソン系をはじめとして、ロシア、ドイツ、フランス、イタリアほかいろいろ)中東、インド、黒人系と雑多な人種が、交じり合わないで、独自性を持ちながら共存している国なわけだ。
ソーホーは、アーティストの町として知られていたけど、現在は、本当にクリエイテブなアーティストはブルックリンのダンボといわれる場所に移っているとのこと。
ニューヨーク市内の不動産のバブル現象の実情や、2900名が犠牲になったワールドトレードセンター跡地、グラウンドゼロでも追悼の祈りをささげた。
ブルックリンにある、バプチスト系黒人教会では、若い牧師の説教は、オルガンを弾きながら、ゴスペルを歌う。コーラスの女性たちの体格と声量のあること!歌声を聴きながら、感動が襲ってきた。来て良かった。
そして、位の高い神父の説教が始まる、英語が完全にわかる訳けではないけど、隠していた罪深いことを、告白して、悔い改め、紙に許してもらうということらしい、感極まって、二人の信者が、悔い改めて、教会スタッフと泣きながら抱き合っている。
そうか、そういう心を清め、生まれ変わるのに音楽を使うのだ。またこういう聖歌隊出身の歌手も多いというのも納得だ。ぜひまた行きたいものだ。つづく・・・。

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