ずいぶんご無沙汰してしまった。エッセイを書いたり、人に音楽を教えたり、演奏したりと、ずいぶん、アウトプットばかりし続けてきたような気がする。そこでインプットに励むことにしているのだ。
最近読んだ本から・・・
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★女性の品格/坂東真理子/PHP新書
人生、何十年か生きてみると、若いときのように、無限の(実は、実態が見えていないだけなのだが・・)可能性を信じて、がむしゃらに努力する・・という生き方だけでは駄目だと気が付いてくる。
気が付いてみると、周りの人々も、みな努力して生きて来ているではないか?自分の仕事や生活は、いつも通りにこなして、アドバイスや、普段の態度、笑顔だけでも良いではないか、ちょっとした事で助けてあげられるのなら、少しは他の人のことを考えてあげて良いのじゃないかなという時期に来ている私には、とても参考になり、発見に満ちている本だ。
目次の項目だけでも、女性だけではなく、男にとっても心の栄養になる侏儒の言葉が・・・
★礼状をこまめに書く・・・・なかなか実行しようと思っても出来ていない。
★約束をきちんと守る・・・一番難しいことだ。反省・・・。
★敬語の使い方、★品格のある話し方・・・自分から、生まれついての品の良さが漂っている・・等と言っているうちは駄目らしい(笑)。もちろんステージ用のジョークなのだが・・私の場合、自己陶酔ネタが受けるもので・・
★流行に飛びつかない・・・女性の場合は、特に、そういう価値観を持っている人は魅力を感じる。音楽でも、古くて良いものは大事にしていきたいものだ。
★姿勢を正しく保つ・・・これは、いや全ての項目は、男性にもいえる。音楽の場合、良い姿勢は必要不可欠。
★けちけちしないで、投資マインドを、・・・・これは大事だな?日々の生活に追われるのではなく、将来を考えて、何かを勉強し、自分に投資するのもいい。株式や、為替に興味を持って、世界の動きに敏感になるのも良い。実際の投資は、あくまで余裕資金と、余裕の心で・・・(自戒)
★花の名前を知っている★古典に親しむ・・・これは、がーんを来ました。いつかいつかと思っているうちに人生は終わってしまう。早速、徒然草、新古今和歌集(現代語訳と対訳の入門者用)を買ってきましたよ。(笑)
★もてはやされている人に、すり寄らない
★利害関係のないひとにも丁寧に接する。・・・当道場の、発表会、セッションなどは、全く利害関係のない人達が、老いも若きも集まって、音楽の切磋琢磨をしている。素晴らしいですよ!!
★仲間だけで群れない
★不遇な人にも礼を尽くす・・・
・・・・むむむ、自分を含む日本人が昔は持っていて忘れつつある価値観ばかりではないか?
スーパーのレジのおばさんにも、有り難うと笑いかける、社会的地位やその他の肩書きに惑わされず同じ態度で接するのは、必要なことだね?
★怒りを露わにしない
★プライバシーを詮索しない、口外しない
★良いことは隠れてする
怒りを露わにして失敗したことは数知れず、最近は「怒りを露わにする人は、如何に自分が無力であるかを、声高に宣伝している人」というバシャールの言葉や、「どんなことが有ろうと、この自分が絶対君主である自分の心の王国の平安を乱すことは誰にも出来ないのだ」と言う言葉を思い出して、激昂する相手にも心静かにいることが出来るようになって参りました。
★恋はすぐうち明けない・・・これはなかなか実行は難しいかも知れないが・・、でも、どろどろした感情や性のエネルギーを昇華することでアートが成立し、人々の心を感動させることを考えると、もっともっと秘するが花の、恋をする必要があるのかも(笑)。
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日本のオーラ(天国からの視点)江原 啓之 /新潮社
江原氏は、テレビのオーラの泉でも有名な霊能者。僕はこういう、神秘、霊感系の本は好きな方なのだが、自分には霊感は全くないようだ。(笑)
氏の心と魂の八つの法則は、解りやすく、共感できる部分が多いので、紹介したい。
・・・第2の階層の法則・・・魂の生長に応じて、あの世の行き先が決まる話。これは、まだあの世ではないのだから、そう心配することではないのだが、いつも思っている想念、心、行動の習慣がその人をそれにふさわしい境涯に導くと言うことだろう。
・・・第3の、波長の法則、これは類は友を呼ぶと言うこと。いうも経験しています。最近、人間的にも、社会的にも素晴らしい人と出会うようになってきているのは、それなりの波長になってきたせい?そして、鬱病や、心の問題を抱えた人が話しかけてくるのは、この自分ににも、彼らに助けになるから、誠意を持って、助けてあげなさいとの事だと思って、行動している。
・・・第4が、守護の法則、これは、より偉大なる存在、(Someting great、いままで神とか、仏とか言われてきた存在)に敬意と畏れを持ち、先祖、自然に感謝の気持ちを持つことであろう。
第5は類魂の法則です。似たような傾向の魂が、霊の世界には、家族として存在していて、そこに帰っていくという話し。
第6は、因果の法則、これは仏教でもいろいろ言われていますね?蒔いた種は刈り取らなくてはいけないと言う話し。
目に見えないところで善業を積むのが、福田と言われるものなのだけど、人に見えないところで、良い行いをする、お天道様に恥ずかしくない生き方をすると言うことか?最近特に気を付けています。
第7は、宿命と運命の話し、宿命が、変えようもなく生まれついて持っている初期条件、どの国の、どこで誰を両親に持って生まれるなど。運命は、その素材である自分をどう料理するか、ジャズで言うと、テーマは宿命で、アドリブ(インプロビゼーション)が、運命と言うところか。これがその人の技量の見せ所と言うことになる。
どんな、出来事や、人でも、これは良いことなんだ、自分にとって良い体験なのだと思うことによって、そうなっていくことが、だんだん解ってきた。
村上一雄先生の遺伝子の話にも、物事を良く解釈する、積極思考と感謝が、心と体を健康にし、運命も切り開いていく。
第8は、幸福の法則。以上の全てが密接に絡み合って、人間を幸福にするように働くという話である。
他に、男女の性差や、靖国問題、アメリカの物質至上、拝金主義から、日本に昔からあった、男らしさ、女らしさ、我慢などの価値に戻る考察など、示唆に富んだ内容である。熟読したい本である。

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