名古屋、大阪レッスン、終了。 今回も、名古屋、大阪レッスンでは、やる気のある生徒たちと対決(笑)。いつもに増して、手ごたえを感じている。
たとえば、初心者も含めて、なんといっても、楽器の音作りが大事なのは言うまでもないのだが、それをわからせるための、あの手この手。・・・・
荒れた音で平気な人は、犬の頭をなでたり、猫を抱いたり、散歩道の木漏れ日を鑑賞したり、やさしい気持ちが自分のなかにもあることを確認して、自分の感性をリハビリすることから始めた方が良い。(拙著プレイザアルトより)
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譜面を読むことに気をとられて、音楽表現を忘れていませんか?いつもの僕の質問。生徒に一曲演奏させて・・・
「貴方は、人間ですか?」
「はい・・」
「何年、人間をやっていますか?あ、そう、45年間ね?、ところでその45年間にいろいろな人生経験をして、いろいろな思いが体のなかに、脳みその中にありますね?」
「それを、音で表現してほしいのです」
「はい」
「高い楽器を買って、高い月謝を払って、奥さんを説得して、そこまでして音楽を習っているんなら、どうして45年間の人生経験を音で表現しようとしないの?泣いたり、笑ったり、感謝したり、怒ったり、自分の心の中の深い部分にアクセスして、そこから音を出してください」
「でも、まだ曲を覚えていないのでできません」
「そうだね?繰り返し、歌って、練習して、目を瞑っても、何も考えなくても吹けるようにした先のステップだよ、だけど今ここで、、いつも心を表現するんだと決心すれば、いまから始められることなんだ」
「はい・・」
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・・・気がついてくれるといいんだが・・
うまくなったら表現するのでは遅い。人生は短い、明日はあの世かもしれないのだから、今ここで、今日できる表現を毎日するように心がけなくては、せっかく生きていることがもったいないではないか?

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