yさんの日記 09月24日
から本人の承諾を得ての転載です。
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師匠のライブ(長文になってしまった・・・・)
先週、自由ケ丘に師匠のライブをききにいってきました。
門下生との夏のセッション以来の師匠の生演奏。
すばらしかった!
ギター、パンディロ、そしてフルート(テナーも当然吹かれましたが)という、編成だけ考えたらある種「控えめな楽器」トリオともいえたかもしれませんが、ステージはあたかも人がたくさんいるかのように華やいでいました。
インストではFelicidade、ショーロの曲(ナケーリテンポだったかなヤラだったかな・・・)、Eternal Lover, Spring Wind, My Spanish Key, Everythingなどなど。
どの曲も数え切れない回数きいていて耳慣れしているが、真近で聴いて見ると、FelicidadeとSpanish Key以外は生で聴くのが初めてもしくは久しくきいていないことに気づく。
自分も大好きでいろいろな機会に演奏しているFelicidadeは、テーマの語り方といい、アドリブといい、当然のことながら、深みの違いに圧倒される。やっぱりこの曲は大好きだ〜〜とききほれる。
Spring Windは、ちょうどパウダールームにたった後だったので、後ろのほうで立ってきいたのだが、絶妙のノリで、体を揺らして聴ける体勢になれたのが本当にここちよく幸せ♪録音でも好きな曲だけど、生できくとその比じゃないぐらい、いい。まいったまいった。
Everythingは、アルバムのレコーディングのときに、まぁーちゃんさまが「本当にすごいですよ」的なことをおっしゃっていましたが、生できいたゾクソク感に「まぁーちゃんさまがおっしゃってたのはこの感じだったのか」とウルウルしておりました。
My Spanish Keyは、ギターをもってきたことで、まさにスペイン。こどものときにNHKでグラナダを流していたときに何度も目にした映像がふーっと頭に浮かび、(すみません、スペインいったことないもんで・・・)そのまま連れて行かれてしまいました。
ゲストシンガーとして登場されたひろみさんは、お顔はお人形さんのように美しくかわいらしいのだけれど、声はうってかわって力強いのが印象的。最初のほうでは、月の砂漠やりんご追分を歌われ、特に後者では、東北弁のせりふまで入り、ある種演歌的。このままそののりでいくんでしょうかとおもいきや、ユビソなどを歌われたら、これがとってもJazzyで絶品。気持ちよかった〜〜〜。師匠のいちおしたる所以を理解。
あと、師匠のページでのかよさんのコメントで思い出しましたが、ひろみさんが参加されたSamba-Tokyo-Yokohama(-Jiyugaoka?)は、以前、越智じゅんさんがボーカルで参加されたときとはまた別の華やかさ。コード楽器がギターになって、また色味が変わったとでもいいましょうか。またこの編成できいてみたい。
ギターの愛川さんのオリジナル曲であるAperitivo。イントロの最初部分を耳にしたときは、一瞬百恵ちゃん?(ひと夏の経験のイントロと似た節)と、思いましたが(歳がばれますな)、展開はご本人もおっしゃられたようにとてもかわいい曲で、ほっこりできました。
あと、パーカスのRINDAさんは、いつもそこで演奏している姿があるだけで、太陽というか、天照大神みたいなオーラが感じられますが、今回、パンディロのすごさに改めて圧倒されてしまいました。コンガみたいな力強い音がいつになくたくさんするような気がしたので、最初、別の楽器をならしているのかしら、と目をこらして足元も含めた彼女の周りをさがしましたが何もない。ひょっとしてギターが足で何かを押しているか、と思い愛川さんの足元をみつめるも、やっぱりない。そこで、最近、ドラムやパーカスに取り組んでいらっしゃる友さんに「あの力強い音は?もっと大きな楽器のような気がするけれど」とおききしたら、「あれもパンディロですよ」と。端のほう(?)でそういう音がするんだとか(聞き違えていたらどなたかご指摘くださいませ)。びっくりです。軽い音、シャラシャラ(なんて呼ぶのでしょ)の音、太く力強い音。奥が深いですね。
飛び入りゲストにピアニストの山見慶子さん、マイミクでもあるひきがたリストさんが登場されたのもすごかった。ピアニストの登場で、一味違ったひきしまりを得、また、ひきがたリストさんの演奏では、そのあまーい声+ころころと転がるピアノの音色に(出口さんが初めてお会いしたときに「あんなふうに歌っちゃってかっこいいだろ、やんなちゃうよね」みたいにおっしゃってましたが、ほんとそーです・・・笑)完全に殺られてしまいました。
そんなこんなで、仕事でへろへろに疲れてたのが、満たされた気持ちで一杯になった夜でした。また行こう。

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