KOSE です。恒例の名古屋、大阪三日間レッスンより帰還しました。(笑)大阪最終レッスンのY氏からの質問だが、菊地先生の、その全国を駆けめぐる、教えるパワーの源はどこから来るのか?という鋭い質問には、大阪の難波にある餃子専門店で、餃子を食べながらふと考えた。(笑)
どうして、こうやって、アマチュァのひとと、音楽を探究する時間を一緒に過ごすのが好きなのだろうと。だって、嫌いだったら、とっくに止めているだろうし、来る人だって減って、いなくなっているに違いない。
Y氏に対する僕の答えは、まず、
名選手、必ずしも名コーチならずということ、とくに職人気質の人は、教えるのに向いていない人も多い。自分が有る程度うまい必要があるが、それよりも、的確に生徒のレベルや今何が必要な事なのかを見抜いて指摘する能力、人間としての厳しくも寛容さ、等が必要ななってくること。
持論として、苦労して得たノウハウを、後生大事に公開しないで秘密にしておくことは自滅の道だと言うこと。有意義な知識は、公開すればするほど、増えて豊かになっていくという考え方。
ソースコードを公開しないマイクロソフトの、ウインドウズと、オープンソースのリナックスを見れば解るだろう。実業界のメンターとしても名高い、斉藤一人さんも同じ事を言われている。
知識は(文化は)伝承していくものなのだ。一子相伝も良いが、多くのひとがその分け前にあずかるべきだ。
それから、僕はやはり人間が好きなのだ。音楽や自分の知っていることは、もし求められているのなら喜んで伝えたいが、自分の知っていることや経験していることなど、宇宙から見たら、ゴミやほこりより小さいものだ。
それより、色々な、職業や、興味や視点を持つ自分以外の、色々な人と触れあって、今まで経験しなかったこと、知らなかったことを、どんどん学びたい、経験したいのだ。自分の持っているものは全部あげるから、君の持っているものも見せて欲しいと言うこと。それが全国を駆けめぐる、教えるパワーに見えるのかも知れない。(笑)
私の生徒の皆さんはほぼ例外なく、「My Spanish key」をヘビーローテーションで聞き続けている人が多い。その感想で印象的なものを取り上げてみたい。
フルートのMさん「エブリシングがいたく気に入りました。こんな良い曲があったのを知りませんでした。若い人に聞くと皆知っていました。(笑)エンドレスで繰り返し聞き、フルートで合わせて吹いています。知り合いに聞かせて、どや?すごいやろ?これ私の師匠やで!と自慢しまくっています。」
サックスのY氏「聞いていると、先生がジャズ、フュージョンなどいろいろな音楽、有りとあらゆるサックス、スタイルを研究されたのが解りますが、その一番の説得力は音色!艶が有ります。
また、何十年も生きてきた人間が共感する、口では説明できない何かを感じます。エンドレスでずっと聞き続けていますが、飽きると言うことがありません。」有り難いお言葉です。
またアルバムの曲に挑戦し始めている人も多いです。譜面の所望の方は相談下さい。

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