
こんにちは。Mr.K です。昨日は、なんと、世界のフルートの王様、
ジェイムス・ゴールウェイ卿と銀座のホテルで1時間半にわたって、歓談しました。掲示板の方にもどれくらいすごい方なのか、触りだけ載せておきましたが、本当に超人的なテクニックと、魅力、個性溢れる音色と、音楽性、ピッチ感、リズム感どれをとっても、超一流はこういうものなのかと打ちのめされる素晴らしいフルートなのです。20年くらい、彼のCDとともに、思い出しては練習してきました。
昨年の春に、メールでCDのできを褒められたときは、それこそ、嬉しくて毎日いっそうフルートを練習しました。(笑)またプロデュース面が認められたのも嬉しいことでした。謙遜して、貴方に比べたら、僕のフルートは天と地です・・と言ったら、君のフルートはなかなか良いよ、と言うお言葉を頂き、ますます精進せねばと思ったことでした。
一昨年のコンサートで始めてお会いして、今度が2回目なのですが、いきなり、日本語のメールが来た。マックの翻訳ソフトらしいけど、サントリーホールのチケットは入手できたか?と言うのが、サントリー穴になっていて・・・(笑)
こちらの電話番号を伝えると、かかってきた携帯に!あの世界のジェイムス・ゴールウェイと電話しているなんて・・自分で信じられませんでした。一昨日はお互いに都合が合わず、昨日、午前中に宿泊している銀座西洋ホテルを訪ねました。
ポン友のフルート吹き
斉藤暢彦氏は、クラシックから、作曲も得意で打ち込みもこなす才人だが、大のジェイムス・ゴールウェイ好きなのを知っていたので、留守電に「明日ジェイムス・ゴールウェイさんと会います。良かったらご紹介しましょうか?」というメッセージを聞いた瞬間に、3分くらいフリーズしたらしい。(劇爆!)
また私の生徒の
三觜法子(fl)は4月に旦那さんと、仕事&バカンスで、バミューダ諸島に行ったところ、会社のパーティで、ジェイムス・ゴールウェイさんに遭遇したと言うことで(笑)今回はその再会となった。アメリカの黒人ラテンフルートのネスタートレス(fl)さんも素敵だけど、ジミーさんも素敵だろう?(笑)
いつも演奏で一緒にやっている
野田ユカとともに、一時間半くらい、いろんな音楽談義に花が咲いたのだけれど、とても気さくでお茶目な方なので、ユーモアとジョークが随所にちりばめられていて本当に楽しい親父さんだ。
とても高価な18金のヘインズのフルートを使われていて、プラチナメッキも捨てがたいが、違うサウンドカラーなので、どうしようか考えていられるようだった。私が高橋道夫さん経由で勉強した、モイーズの話をすると、彼はファーストネームで呼び合う親しい仲だとか、教本を書き始めたのは、年取って演奏を止めてからだとか、面白い裏話満載!!
終いには、アンブシュァに関する質問をしたら、空のコップを取って、アンブシュァの実演をして下さって感激!斉藤暢彦氏によると、彼の先生がアンドレ・ジョネ先生で、モイーズ直系の方だったので言っていることが即座に理解できたとのことだったので、後で彼に習うことにしよう。(笑)
いろいろな音楽家の話をすると、例えば、ルータバキン(ts)のことは、奥様が秋吉さんでグラミーを取っていることなどご存じだった。昨年ルータバキン氏とお話ししたとき、ジェイムス・ゴールウェイさんのことは知っていたので、やはりジャンルは関係なく偉い人同士は良くしているのだなぁと感心。カラヤンや、ベルリンフィル等のことに話を向けると、ロリンマゼール(指揮者)やパバロッティ、ドミンゴ(オペラ歌手)なども、皆友達のように話されて、今この目の前にいる方は、想像を絶する、雲の上の方なのだなぁと実感!何でそんな方と、クラシック畑でもない私がこんなに親しくさせていただいているのかと、有り難いやら、畏れおおいやら、まるで、
・・・水戸黄門様とお話しをさせていただいている、宿屋の主人、
・・・ビルゲイツの、成功談を聞いている、日本の地方都市のスパーマーケット経営者のようだった。
私の大好きなオペラ歌手「ルネ・フレミング」を知っていますか?と尋ねると、彼女は素晴らしい人だ、ロンドンで何か素晴らしい音楽賞を彼女が受賞したとき、事情で来られない彼女のために、私が代わりに、受けとってあとで彼女に渡したのだ・・とのこと。えーーーーっ?そんな!私の憧れている歌手や演奏家はだいたい友達だというのですか?すごすぎる!どうしてそう言う方と、私はこうやって口がきけているのかが、不思議でならない・・・!
KOSE は外国は言ったことがあるのかと尋ねられたので、79年のスイスモントルージャズフェス、91年のオランダのハーグにおけるノースシージャズフェス、そして90年のアメリカ、ニューヨークに半年遊学していたことを伝えるとにこにこ聞いていられた。
ニューヨークで、ジャズ、ミュージカル、ダンス(マーサグラハムや、アルビンエイリーなどの現代舞踏)、クラシック(ニューヨークフィル、ニューヨークシティオペラ)など良く見に行ったものだ。「カルメン」や、「フィガロの結婚」などのオペラも楽しく、オーカルカッタなど、出演者全員全裸というミュージカルもみたものだ。(どうって事はなかったが)美術館も世界の傑作がそろっているので入り浸っていたものだ。
翁(おきな)は、スイスモントルージャズフェスは、出演ではなく、来賓席に特別ゲストとして招待されたことがあるとのこと。く〜〜〜!!平伏して、「ははー、承知つかまつりましてございます。左様に尊い事で、黄門様(ジェイムス・ゴールウェイ卿)におかれましては、お目出度いことにございます。」という言葉が出そうに・・・(笑)
元はと言えば平民の出で、努力と才覚のみで、今や世界に数百万のファンを持つ、天才芸術家、イギリス女王陛下から爵位まで賜り、クラシックに限らず、私のような東洋の片隅でジャズを演奏するものにまで、優しく言葉をかけてくださる、偉大なジェイムス・ゴールウェイ卿に心から感謝申し上げます。
私も及ばずながら、残された時間を音楽に捧げたいと思います、今日はこれからサントリーホールで、氏の演奏会です。楽しみです。またレポートしたいと思います。

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