正月に引いた風邪は、熱は出ないものの、声が枯れて、会話が出来ない状態、医者には、声帯を保護してなるべくしゃべらないでくださいと言われても、レッスンはしゃべる仕事だし、ライブだって、半分は僕の軽妙なトークのお客さんなのにぃ!あっ、違うか?(笑)
お陰様で声の方は、95%は快復したけど、自作のパソコンも、マザーボードと何かの相性問題に振り回されて、修復のためにおびただしい、無駄な時間を使ってしまったと、反省。今後はパソコンは、デルなどの既製品を使って、時間を無駄にしないようにしよう。
昨夜は、大阪で大方のレッスンが終わると、梅田のジャズクラブ・ジャズオントップで、ジャムセッションに参加。東京から仕事で出張の生徒の小野塚君(ts、fl)は楽器持参、最後のフルートレッスンの前畑君(as)もアルトを持って登場。なかなか楽しいセッションでした。小野塚君の歌伴も聴けたし、前畑君のそつのないアドリブもOK。
さてこの店の、ママの清水ひろみさんのお弟子さんたち、つまり女性ボーカリストのいるわいるわ、大阪は、プロ、アマをめて女性ボーカリストは多いのである。
こういう素人さん達の歌を聞いているのも、とても勉強になるし楽しい。歌だけではなく、衣装のセンス、立ち方、表情、つまりルックス面、堂々としているか、ユーモアはあるか?ちゃんとお客さんに語りかけて歌っているか?など、判定項目は多い(笑)。
審査員か、レコード会社のプロデューサーになったつもりで聞くととても面白いのである。ひとりFever を歌った彼女が、発音も歌も存在感もなかなか良かった。
旧知のハウスピアニストの M 氏に誘われるままに、2時まで鹿児島の焼酎で飲んでいたが、店のかけてくれる音楽が素晴らしいのであった。 もちろん、M 氏の演奏も、エロールガーナーや、古典的ジャズピアニスト達のエッセンスを勉強したと思わせる素晴らしいものだった。
●まず、アーチーシェップ(ts)とカーリンクローグ(vo)の演奏。この人は、昔かなり勉強した。素晴らしいテナーサックス奏者。ベン・ウエブスター、コールマン・ホーキンズ、ソニーロリンズ、ジョニーグリフィン、バッド・フリーマン、ジョー・ヘンダーソン、スタンレータレンティンなどの、ボステナーの系列に並ぶしかもジョン・コルトレーンの要素も持っている人。一音でノックアウトする、M氏の言葉を借りれば、理論的にこれ以上はないと言うほど完璧なのに、しかも感覚、感情的に聞こえるところが凄い、全く同感である。
●次がマイルスの、マイファニーバレンタインだ!このときのマイルスはラッパ吹きとしては最高の時だったのではないだろうか?簡潔な中に激情を込めた音。後続のジョージコールマンの音の良さに反比例する情熱のなさに??ハンコックのバッキングも素晴らしい!
●そのあと、ヨーロッパの、アン・バートンの伴奏者だというピアニストの一枚、これが良くて、安心して聴ける超絶技巧のピアニスト。そうだ、こうして生徒に指導するだけではなく、自分が蘇生する時間って大切だなぁと実感。また、音楽への意欲が湧いてくる気がした。

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