逃げ遅れたサックス、フルート奏者・菊地康正さんが焼死体で発見されましたとさ。焼き加減はレア。遺品のカイルベルステナーサックスとムラマツフルートは、火の中でもしっかりと抱きかかえられていました。さすがの楽士魂である。付近には、栄養の行き届いた霜降りの肉が焼ける匂いが香ばしく香っていましたとさ・・(全部ジョークです)。
・・・・な訳はないけど(笑)、昨日は、六本木にある、ジャズクラブ「バードランド」で終演後、隣のビルから出火という情報が届き、あわてて楽器をしまうと、非常階段から地上へ・・・
階を上るにつれ、煙が充満しておりました。そこには、雑居ビルから、何だろうと降り立った人人人、
それも女性は、ドレス姿の水商売系のお姉さま方、黒人男性、中南米女性がやたらと多い、むむ、ここは日本なのか・・・?六本木植民地説が唱えられるだろう。
大きな通りに出ると、消防車が3台ほど駆けつけ、ホースを敷設、消火活動がまさに始まらんとしておりました。一度はあのホースで水を放出してみたいものだと思いつつも(笑)その場を後にした。くわばら、くわばら・・・。
さて、その瞬間まではいとも平和に、ジャズのライブが行われていたわけだが、この日は、我が師匠松本英彦師未亡人の佳子先生に、お呼ばれで、懐かしい、面々に再会。
<メンバー>
菊地康正(ts,fl)
高橋里実(as)
小島 裕二郎(ss)
今田あきら(p)
青島信幸(b)
守新治(ds)
松本佳子(navigator,vo)
最初は、リズムがどうもかみ合わず、どうしたことかと思いつつ、演奏していくと、最後にはだいぶ歩み寄りが見られたようだった。(笑)
守新治は、数十年前から知っているが、フィリージョーを思わせる、スケールのでかい太鼓を叩く。
新発見は、女流アルト奏者・高橋里実さんだろう。渋い、うまい!こういう人が出てくるのは嬉しい。日本のジャズ界も捨てたもんではないと思う。お客様は熟年層中心だが、とても良く聞いてくれるし、こういうジャズファンにアピールすることは大事だと思わせてくれる。佳子先生には感謝だ。
さて会社社長で、趣味でソプラノを演奏される小島 裕二郎氏の演奏は、なかなかしっかりしていて感心した。
そこでそのビルから出火して逃げ遅れた菊地康正は、焼死体で発見されることになるのだが・・・焼き加減はレア。遺品のカイルベルステナーサックスとムラマツフルートは、火の中でもしっかりと抱きかかえられていました。さすがの楽士魂である。写真は在りし日の菊地康正と遺品のカイルベルステナーサックス。


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