新聞を始めとして、インターネットでは
>Digital Town on the web(
当該ページへ)や
IT MEDIA(
当該ページ)等でもご覧になった方も多いことだろうと思いますが、あの、次世代DVDの規格騒動はどうやら統一の方向に進みそうなのだ。ただ、実際のところ私もよく分からない。確かに大容量であり、それ故にハイビジョンTVも画質の劣化がなく録画が出来るという。
実際には松下やソニーのブルーレイディスク(Blu-ray Disc、以下BD)と東芝のHD DVDに陣営が別れている。しかも現状は相互に互換性がないという。現状で発売されているのはBDのみであるが、記録用ディスクでも1枚3000円以上する高価なものだ。ちなみにDVD-Rの1枚あたりの値段は国産もので300円程度、家電量販店で10枚入りを購入すると単価100円程度でも購入可能だ。
HD DVDは現状のDVDとの仕様互換性があるが、一方のBDは現状のDVDとの互換性がないため、HDサイドが強くアプローチをしていたため、BD陣営が苦戦の時期もあった。
実際にハードの普及をきめるのはソフトの普及である。そういうこともあって、両陣営とも日米の音楽や映画の配給会社を自陣営に組み込むための争奪戦が行われた。また、コンピューターメーカーも陣営に組み込むための争奪戦の対象となり、先日アップルコンピューターがBDを支持する、トのコメントを発表した矢先だった。
IT MEDIA――ほんとなの?――次世代光ディスク統一規格報道の「真相」 (1/2)の記述の中では以下のことが指摘されている。
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報道ではソニーと東芝が、それぞれに統一規格を見据えた提案を互いに提出しつつ、話し合いが進んでいるとされている。ソニーがBlu-ray Disc(以下BD)の0.1ミリ構造にHD DVDのソフトウェア技術を、東芝がHD DVDの0.6ミリ構造とソニーの多層記録技術を採用する提案を行い、消費者の利便性を優先した決着へと向かっている、というのが報道の大まかな流れだ。
しかしこの話の流れには、いくつか細かい点での相違があるようだ。
BDとHD DVDとの間にある標準規格を巡る争いは、その背景で常に統一規格の可能性が議論されてきた。これは約3年前、BDとHD DVDに規格分裂が明らかになって以降、断続的に行われてきたことで、ここ数カ月で急進している話ではない。
また東芝(HD DVD側)との交渉がソニー単独で行われている可能性も低い。統一規格の提案は、その時々に行われているが、そこには松下電器産業も必ず関わっており、HD DVDの規格を堅持したい東芝に対してBlu-ray Disc Association(BDA)の中で技術面を主導しているソニー・松下が妥協案をぶつけるといった展開で進んでいるようだ。
ただしそこで何らかの進展があったのか? と言えば「まだ進展はない」というのが、関係者の一致した見解。「なぜこのタイミングでの報道があったのか、まずそこが全くわからない」と話す者もいる。
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ただ、この続きでこのようなことも述べられている(
ほんとなの?――次世代光ディスク統一規格報道の「真相」 (2/2)
より)。
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ただし統一に向けて周囲の圧力が強まっていることは間違いないだろう。ハリウッドの映画スタジオの何社かは、この1〜2カ月で統一規格への要望を強めてきている。
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実は、そろそろ統一を規格したうえでの市場開発の方が重要なのでは、とソフト配給会社の無言の圧力も感じてきそうである。
※ちなみに、
アップルコンピューターは、DVD Studio Pro4でHD DVDに対応させているので、HD DVDとBlu-rayの相乗りなのか??
DVD Studio Pro4紹介のページ
参考(
IT MEDIAより)
Apple、Blu-ray Discを支持
Appleの支持を得たBD――HD DVDはどうなっている?
次世代DVDの統一規格に向け、ソニーと東芝が交渉
HD DVDの事業ビジョンと不確定要素――東芝・藤井常務に聞く (1/2)
20世紀フォックス参加の真相、ソニーのBD戦略――ソニー・西谷常務に聞く (1/3)

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