昨日のトリビアで”nice”のもともとの意味が”ばか”ということに”ヘぇ〜”とつい言ってしまったりふ(竜)=なごやん管理人です。
さて、今回は小中学校の学力低下についてふと思ったことを述べたいと。
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文部科学省が発表した第四回国際数学・理科教育調査(TIMSS)の速報で、小学校の理科と中学校の数学の基礎学力の低下が明かとなり、中山成彬文科相も新学習指導要領の見直し、すなわち”ゆとり教育”の見直しを考えるべきだ、と述べている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041215-00000001-san-pol
国際教育動向調査 中2理科6位に転落 小4平均点もダウン - 産経新聞 - 政治
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041207-00000040-mai-soci
<OECD>「学力の低下を認識すべきだ」中山文科相 - 毎日新聞 - 社会
しかし、その一方で、教員の不祥事や不適格教員の増加も目立ち、これらに対する改善も必要とされている現状もある。
点数の低下もさながら、少子化に伴う競争力の低下も私には原因の一つのようにも思える。なぜか?バブル到来あたりから大学受験が熾烈を極め、東大よりも慶応早稲田の方が偏差値が高いという逆転現象すらあった。そのような時代では一点一点が合否を左右することとなり(無論今もそうだが、特にこの時代においては)、人生すら左右することにもなりかねないものがあった。
ところが、ベビーブームが一転、結婚の高年齢化や少子化によって子供の数が少なくなり、一方、大学の定員はそれほど変化していないので、定員をめぐる競争率の低下は当然のことながら、それに伴う学生のレベルの低下もそれに比例する形で生じてしまうのはこれらのことを考えれば、その状況は見えてくるのは致し方がない。
ただ、その問題に拍車をかける形で”ゆとり教育”や”教師のレベル低下”が結果的に日本の学力を更に弱めているような構図になっていることが深刻な状況をもたらしている。
”ゆとり教育”によって理科が従来の週3時間から2時間に減らされたことによって年に50時間近い理科の授業が損失を受けることとなった。それは一歩一歩積み重ねる授業の時間から考えれば莫大である。小学校6年間で300時間の損失は中学校でそんなに取りかえすことが出来る時間ではない。
競争力がない上に時間の損失、しかも場合によったら教員の資質低下による非効率を考えればどのように考えても”ゆとり教育”の大きな時間の損失がどれだけ影響があることは十二分に分かる。
他に宿題が少ないという問題や、テレビやTVゲームの時間が長いと言う指摘もある。また、”ゆとり教育”が”自発性や「考える力」”を重視する結果、単純な反復練習を敬遠する傾向が見られるとの塾の関係者の指摘もある。
ただ、考える力と反復練習は別物であり、その部分を混同しているところは、実は”ゆとり教育”の問題よりも”教員のレベル低下”につながっているのではないかと私は感じる。”なぜそうなるのか?”という部分と”それでは練習してみよう”は提示の仕方も違うし対応も全く違う。この部分を混同していることこそが、教員の提示能力の低下を示し、児童に悪影響を示しているのではないかすら感じる。
また、積み木の問題(理科、小学校4年)で国際平均正答率(72%)に比べて6%低い(66%)件に関しては、算数では目盛りの見方を教えるが、理科はその物理的な理論を教える場であり、表裏一体のものがあるのに、重さの原理が分からない状態ではかりの目盛りを見方を教えても意味があるのか?という意見もある。
ただ、いくら”ゆとり教育”を”改善”したところで”考える力”や”興味本意”の部分が欠けていれば結局無意味に終わってしまう。実は「理科」や「数学」の授業をドラクエ並に興味を持たせる(は無理にしても、それに近づけるぐらいの)努力が必要ではないか?面白いものには関心を示すがつまらないものには無関心・・・ある意味残酷でもある子供の気質に対して「授業」を「関心を持たせる」ものの一つに入れてもらう工夫こそが重要ではないか・・・。
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最後に「ドラクエ」が出てしまいましたが、そういえば、以前は人気があった遊戯王カードも少々下火になったような気がします。逆に夢中になった人向けの高度な商品、例えば英語バージョンの国際ルールパッケージとか・・・。今回ドラクエとダブってしまったことも下火に感じる要因かもしれません。
ただ、「脱ゆとり教育」後の教育がこれらゲームと”共存共栄”出来るのかはたまた「結果的に」ゲームに押し流されるのか、実は一番苦悩しているのはゲーム制作会社に勤めているお父さんかもしれませんね。

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