漢方と言えば、漢方薬のことを連想しますが、
広義の漢方とは、漢方薬と鍼灸療法です。
漢方薬と鍼灸は明治時代にはいるまで、日本の医学の中心でしたが、それまで、蘭学と呼ばれていた西洋医学が正式な医学となるときに、今までの医学を漢方と呼ぶことにしたそうです。
漢方や東洋医学は日本独特の呼称だそうです。
国際的には、Traditional Chinese Medicine と言われているみたいです。
ところで、
糖尿病は、古典にもちゃんと、記載されています。
『消渇』(喉が渇いてたくさん水を飲む、たくさん尿が出る。)が、糖尿病の症状を表現しています。
ということは、漢方薬と鍼灸は、大昔から糖尿病から来る諸症状を治療していた!ということですよね。
脈診流経絡治療の鍼灸は、鍼は接触する程度で、お灸も、温泉みたいに温かいので、鍼やお灸の跡が残ったりすることはありません、糖尿病の患者さんでも、安心して受けて頂けるのです。
漢方薬には、糖尿病の合併症の改善に効果のある処方がたくさんあります。
現代になって、、生薬の有効成分を特定したり、EBM等で、西洋医学的に効果が証明されたりしています。
鍼灸は、流派による手技の違いのある医術で、目に見えない気の調整なので、西洋医学的発想での直接の効果の証明はむつかしいのではと思います。
長い歴史を絶えることなく受け継がれてきたことと、最近の漢方薬の西洋医学的効果の証明が、充分に、鍼灸の有効性の証明になっていると思います。
もっと、たくさんの人が、最新の医療と伝統の医療の両方をご利用されることを、いつも願っています!
