シャクナゲ
伝統的東洋医学(漢方薬治療、鍼灸)では、一人の患者さんの治療方針を決めるのに、
四診法を使い、その人個別の証(しょう、あかし)を決定します。証にしたがって治療します。
四診法とは次の4つのことです。
@望診 目で見えること、肌の色、しぐさ等
A聞診 耳や嗅覚でわかること、 声、話し方、体臭等
B問診 質問したり、症状についてのお話していただくこと
C切診 手掌の触覚をとおしてわかること、脈診、腹診、経絡上の触診など
丁寧に、四診法を使って観察して、考えて、証が決まれば、鍼療方法が決まります。
どんな種類の鍼をどんな手技で、どの経絡の、どのツボに使うのかが決まります。
それから、
もう1つ、大切なのは、鍼治療の量(ドーゼ)です、その患者さんの体力や証にしたがって、決めています。
今日は、前回より治療量が少ないのでは?と、
不安に思われることがあるかもしれませんが、
お一人お一人の、その時の心身の状態を、
四診法により診断して、適量を決めていますのでご安心くださいね。
お薬も、大きな男の人と、小さな女の人、小児では、服用量が違いますよね。
それぞれ適量があるように、鍼治療も同じです。
さじ加減が大事なのは、鍼灸も、お薬もおなじなのです。