8月27日・NHKニュース「ガザ長期停戦で合意 双方が勝利強調」
そうだろう。問題の根本を先送りし「停戦」という、戦争状態を維持するという目的からすれば双方の利害は一致している。
これ以上やれば国際的な非難は大きくなり、ハマスのみならずイスラエル国家の存亡をも危うくする。
戦争を支えてくれる国際的な勢力からも重宝がられつつ、今回はこの辺で止めときましょうか、という長年の息の合った者同士の判断のように思えてならない。お互い引っ込みがつかなくなったところに、うまく仲介が入ったというものでもないだろう。
必要があれば、またいつでも始められる、構造的問題が放置されたまま、差別的な状況は維持されている。
だから、原理主義過激派もタカ派政権も、両方が「勝利」したと言ってもおかしくはない。
では、敗者はだれか?
それは、信頼と赦しの上に平和な社会を積み上げようとする市民社会を希求する人々だ。
【2005/10 テロとの戦いの本当の対立軸】
http://www.juko-in.or.jp/Message2005.htm#051009vsterr

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