9月初め、ホノルルで開催されたIUCN国際自然保護連合(IUCN)主催の第6回世界自然保護会議(WCC6)の、倫理と環境ワークショップ「すべてのいのちをつなぎ直すための信仰を基盤としたモデル(Faith-based models for reconnecting with all sentient beings)」に参加した。宗教学者による問題提起に続き、インドネシア、南アフリカ、そして日本、韓国での取り組みを発表した。これを企画した社会課題に取り組む仏教者と気候変動はじめ環境問題に取り組む宗教者による二つの国際ネットワーク(International Network of Engaged BuddhismとInter-religious Climate and Ecology Network)では、今回に限らず、このような実践発表と議論を繰り返してきた。信仰に根ざしたビジョンによって、自らの来世に止まらず世界の行く末に責任をもつ生き方を切り開いていく諸宗教の信念をもった実践にいつもながら大いに刺激を受けている。

0