地元行政は何が何でも再稼働という方向で来月にもGOサインとも言われています。宗教者の会としても、東日本のメンバーを中心に福島の子どもたちの被曝軽減事業を行なっていきますが、それと並行してこの再稼働の動きを食い止めるためにできる限りの力を尽くしたいと思います。
中嶌哲演さんが何度も交渉に当たられ、宗教者としての申入れの日時が決まりました。全国の宗教者が集うことによって県庁ロビーが埋め尽くされることを願いつつ、皆様のご参加を呼びかけます。
■日時:5月30日(水)14時集合/15時面談
■集合場所:福井県庁ロビー
福井市大手3丁目17番1号
☎0776-20-0314(原子力安全対策課)
◇申し入れ後、福井駅前アオッサ6F601号室へ移動し、記者会見と交流会。
6時終了予定
▼要望趣旨
想定されていた地震(津波)による事故であるフクシマ原発震災。知っていたにもかかわらず、生きとし生けるもの、大地や空や海が被曝した罪を懺悔し、再びこの痛ましい出来事を繰り返さないために全国から福井県庁に駆けつける。先月は福島に集い、3.11以降の苦難にひたすら耳を傾けた。
その怒りと悲しみを無視し、未だに原子力政策の過ちを認めず、謝罪もなく、経済原理で再稼働へと突き進む国の無反省・無感覚は、<いのち>の尊厳性を見失っている。そんな国の意向の伝達者となることなく、住民の<いのち>の叫びを丁寧に丁寧に聞きとることを知事に求めていく。
私たちは、先の戦争責任を問い、同じ国策である原発問題を明らかにしてきた。国が強く大きく立派になるために、絶対化された神話のもとで武力によって命を傷つけた戦争。情報操作により真実を閉ざし、国民に我慢と忍耐を強要した。原発問題はこの歴史に重なる迷いの構造を抱えている。
この半世紀、国は原発という力で強く大きくなろうとした。「安全でないのに安全」「必要でないのに必要」だと思い込むことが国の繁栄につながるとコントロールされてきた。その結果、弱い立場の人々や自然環境に負担と犠牲が押しつけられ、被曝労働・住民被曝の悲しみは覆い隠された。
フクシマを経験した今、原発稼働は住民や労働者の被曝が前提となる愚かさに目を覚ます時。原発の放射能は被曝は飛行機や喫煙のリスクと違い、選択の自由はなく、一方的に受忍を強いる。その痛み、命の叫びは戦争犠牲者の声なき声でもある。命に背く再稼働を諦め、脱原発の道を共に歩むことを要望する。
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大河内秀人 Hidehito Okochi
hit@nam-mind.jp
090-3213-4575
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