原文:
http://goo.gl/55MXV
▽以下、大河内私訳
パレスチナ人権センター(PCHR)は、ユネスコ(国連教育科学文化機関)による、パレスチナを正式なメンバーとして認める決定を歓迎します。
PCHRはこの決定を、パレスチナ人の自決権と主権国家の地位の獲得への大きな一歩であると考えます。
2011年10月31日月曜日、ユネスコ総会は、14の反対票と52ヶ国の棄権があったものの、107という大多数の構成員が賛成に投票して、パレスチナを正式メンバーとして迎え入れる決定をしました。
この議決において、フランス、スペイン、ノルウェイ、ベルギー、オーストリア、ルクセンブルグ、アイルランド、そしてアイスランドを含む多くの西欧諸国が賛成票を投じたことに大きな意義があります。
他方、反対した少数派は、アメリカ、ドイツ、カナダに引き入れられました。
ユネスコの投票の後、パレスチナを正式加盟させたことに対するお定まりの懲罰として、合衆国はユネスコへの拠出金のカットを決定しました。
米国国務省のスポークスマン、ヴィクトリア・ヌーランドは、今月予定していた6000万ドルの拠出金の支払いを控えると発表しました。
アメリカ合衆国はユネスコの予算の22%(約6億5300万ドル)を分担している最大の資金提供者です。
PCHRはユネスコの決定を歓迎し、以下の点を強く訴えます。
1.PCHRは、自決権の実現に向けた戦いとエルサレムを首都とする独立国家を樹立するための正当な努力をもう一歩進めこの決定に喜んでいます。
2.PCHRは、世界の大多数の国が賛成票を投じたことが、パレスチナが求める国連加盟への国際的な支持の試金石となり、ユネスコの投票がパレスチナの正義の主張と合法的な要求の勝利を意味すると確信します。
3.PCHRは、ヨーロッパの見解の質的な進展からなるものとしてフランス、スペイン、ノルウェイ、ベルギー、オーストリア、ルクセンブルグ、アイルランド、そしてアイスランドを含む多くの西欧諸国が賛成票を投じたことに満足しています。
4.PCHRは、パレスチナのユネスコ加盟とその組織に対する審査会の評価を妨害し、大多数の国々の見解の反対し、国際社会の意思に反する方向に進もうとする合衆国の見解を強く非難します。それはパレスチナ人の自決権をイスラエルの立場と意志の人質に据え置こうとするものです。これは占領国が占領されている人々に自決権を付与することを模索する国際社会にとって受け入れ難いとみなされます。
5.国連安全保障理事会に提出されたパレスチナの要請が繰り返し妨げられてきたことにも関連して、パレスチナの国連加盟の大きな障害がアメリカ合衆国であることは、この投票からも明白です。したがって、特に安全保障理事会のパレスチナの要請に対する期待される米国の拒否権を考慮して、パレスチナの指導部は、国連の完全な会員資格を取得するため、いち早く国連総会に向かうべきです。

0