これは、19世紀のイタリアの詩です。
微笑みの価値
微笑みは、お金を必要とせず、多くのものを生む。
それを受ける者を豊かにするが、与えるものを貧しくはしない。
微笑みは、生み出された瞬間に消えてゆくが、
その記憶は時に、永遠である。
どんな裕福な者でも、微笑みなしにはいられない。
しかし、どんな貧しい者でも、微笑を与えることはできる。
微笑みは、家庭において幸せを創造し、
仕事の支えとなり、友情のたしかな証しとなる。
微笑みは、疲れに安らぎをもたらし、失意を勇気に変容させ、
悲嘆に慰めを与え、あらゆる苦悩に対する有効な解決策となる。
微笑みは、どんなにお金を積んでも買うことはできず、
貸すことも、盗むこともできない。
なぜなら、微笑みは、
分かち合う者同士にとってのみ、価値のある宝物なのだから。
そしてもし、あなたに微笑みを与えぬ人に出会ったら、
あなたの方から微笑みかけなさい。
微笑みは、それを与えることを知らない人にこそ、
いちばん必要なものなのだから。
(「クリスマス ほんとうのはなし ドン・ボスコ社 2008」より)
それでは、今年のクリスマス、
ー微笑みーという最高のプレゼントを、
貧しい馬小屋のイエスさまにお捧げ下さい。
キリストの平和
司祭 マルコ 藤井尚人

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