グリム童話にこんなお話があります。『昔々、ある村で子供たちが遊んでいるうちに、動物役をしていた一人の子どもが押し倒され、その子は死んでしまいました。村長は村人を集めて、その子どもを死なせてしまった男の子をどうしたらいいものか、と相談したところ、ある長老が「男の子の右手にリンゴを、左手に銀貨を載せて、もし、リンゴを取れば、未熟な子どもだから無罪にし、銀貨を取れば、もう大人だから有罪にしたらいい」という提案をしました。その男の子は笑いながら、迷うことなくリンゴを選びました。結果、男の子は無罪となり、何も罰も受けずに済みました』
この物語は、わたしたちにいろんなことを考えさせてくれます。(「青少年保護法」の基本的な考え方とか・・・)。言うまでもなく、子どもたちが保護を必要とし、学ぶことを保証されているのは「銀貨よりもリンゴを選ぶ」というその未熟さ、純粋さを前提としているからなのですが、果たして、子どもたちの現実はどうなのでしょう?僕としては「たとえ中学生、高校生でも、リンゴを選んで欲しいなあ」と言いたいところなのですが・・・。5月5日は、子どもの日です。

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