ギリシャ正教会の大聖堂で捧げられたエリツィン元大統領の葬儀は、あの「神は死んだ」(ニーチエ)と宣言した共産党政権下でも、キリスト教は生き続けていたことを教えてくれるものでした。それにしても、クリントン、ブッシュ、ケーラー、メイジャーなど歴代の首相・大統領を初め、各国の外相が顔を揃える葬儀にあって、日本からは閣僚すら出席せず、報道によると大使のみの参列。「日本は立派な国際社会の一員です」といくら言い張っても、友人の死にあたり、国家の要人が誰も来ず、哀悼の意を表そうとしない。たとえば、あの葬儀の場にいた世界の要人たちはどんな思いで日本という国を見つめていたのでしょうか、ああ・・・。日本はまたしても「世界から友だちを失った」ということにならねばいいのですが。

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