二つの大石が、ぶつかったと思われましたが、二つの大石はグルグルお互い回り始め、どんどん空高く舞い上がって行きました。
そして、やがて見えなくなりました。
しばらく空を見上げていたサチコさんがつぶやきました。
サチコ「終わった・・・」
カムカム「何が終わったの?」
おひょう「どっちが勝った?」
ひろ子「チビ」と言ってチビをぎゅっと抱きしめました。
チビ「クーン」
サチコ「邪気が消えたわ。」
おひょう「見祢の大石が勝ったか?!」
サチコ「そうじゃなくて・・・」
おひょう「負けたんか?!」
サチコ「そうじゃなくて、見祢の大石が猫石をなだめたのよ。」
カムカム「石と石が話し合って解決したんか。」
サチコ「うーん、まあ、そうかな。石でも大石になると神様がやどる・・・不思議な力を持つのよ。
それから、大石って眠る時が長くて、時々、目を覚ますのね。その時、いろいろ考えたりするらしいわ。
たまたま猫石が目を覚ましたとき、見祢の大石が、ちょっと有名な観光スポットになってたわけよ、それが猫石にはおもしろくなかったみたい。
目覚めが悪かったのね。自分も有名になろうと思って、いたずらしたみたいよ。」
カムカム「ちょっと、いたずらしたんか・・?」
おひょう「あれが、ちょっとか?」
サチコ「そうなのよ、チビのお父さんお母さんは、見祢の大石を、上手に、起こしたから、猫石を説得できたんでしょう。
どうやら、二つの大石が遊んでストレス発散できたみたいネ、それで二つの大石はお互い満足して、また眠っちゃったと、言うことらしいわ。」

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