本日、お外をウロウロしてたら、かわいいワンちゃんを発見してしまった。
柴犬であった。このかわいさを、どのように伝えたらよいか・・
一言も発せず、じっとこちらをみている、例の柴のツリ目、ほっぺの肉が下から目を持ち上げている・・にやりと笑っているようだ。目があったが、じっと見るだけである。
風格のある子であった。帰り道こっそり覗いてみると、背中を地面につけて、ゴロゴロ寝ているではないか・・堀さんちの柴犬君、超かわいい!!
この柴犬という奴、小学6年生の時、中学生になる というんで「犬がほしい!」と、言ってみたんですね・・「柴犬がいいな・・」って、そしたら、おとーちゃんが、ワンコを連れて帰って来たんだ、真黒な耳の垂れたワンコだった・・柴犬じゃなかったんで、ちょっとがっかりしたんだけど、かわいいワンコだったんで、かわいがってやったんだ。
名前は「ばん」番犬のばんだった・・何たる単純明快な名前だ、おとーちゃんらしいや、と思ったね、単純な男だったからさ・・(バカという意味ではない、わかりやすい人であった)この「ばん」かわいいんさ、ヨシヨシしておったところ、大きくなったね、おそるべし!ついに彼は50キロの巨体になっちゃったんだ・・「うへー」彼はシェパードだった、垂れてた耳が、ピンとたった時には驚いたね。
私の計画では、柴犬を毎日トコトコお散歩させるはずだった・・しかし・・50キロのシェパード「ばん」君はそういうわけにいかなかったね・・
お散歩の途中に、引っ張られる。綱を放す。ばん君は一人でお散歩、私も一人でお家に帰ると、ばん君も一人で帰ってきてる・・しゃれにならん。
50キロのワンコがひとりでウロウロお散歩してたら、おおさわぎである。
まあ、そこは田舎のこと、さわぎにはならんかった。
ご近所にもいつもニコニコしてきたし・・「お家の前を通る人には挨拶すること」という決まりどおりしてたからね。(しかし、大阪に出て、これをしたら、疲れてしまって、おまけに変なおばさんだと思われそうだったんで、やめました)ご近所は大切にしとかんとね。
だから、この「ばん」君のお散歩は二人一組で行かんといけんかった。
ちょうど山をけずっていて、住宅地になるであろう広い人気のないところがあった。
そこの崖の上と下にわかれてエサをもって順番に呼ぶのであった・・「ばん」君は崖を上ったり下りたり何度もするんですね・・毎日このしっかりした運動は出来ない。たいてい日曜日だったね・・まあ、この「ばん」君を連れて来たおとーちゃんは、ひとりで散歩に連れて行ってたけどね・・ちょっとやそっとの運動じゃあ足りないよね・・
心の中で、「ばん」君はかわいいけど・・やっぱり大きいんじゃない?柴犬なら私がお散歩連れて行けたのに・・と何度思ったことか・・
あとで聞くと、子犬を分けてもらうときに「足の一番大きい」のを連れて帰ったというのだ、「足が大きい奴は、大きくなるから」と、いったわけらしい・・「おとーちゃん・・柴犬だよ、私がほしいって言ったのは・・」おとーちゃんは、「犬」って、とこしか聞いてなかったんじゃろうなあ・・シェパードの中でも50キロは大きいんだ。
まあ、図体がでかいってことは、「ばん」君もよくわかってたみたいで、上には乗っかってこなかったねえ、膝の上に乗っけてヨシヨシしてやろうとすると、居心地悪そうにしてたなあ・・「あの、僕、重たいんですよ、大丈夫ですか。」って感じだったなあ。

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