ペアレンツリンク  4) ペアレンツリンク

 ペアレンツリンク  
     (英国の子育てサポート:ペアレンツリンクの研修レポート)

      ◆PL: 「子供の自尊心を育てるには」

   ◆PL:「子供にレッテルを貼る」

◆PL: 「理想的母親像という名の罠」

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子供の自尊心を育てるには  4) ペアレンツリンク

子供の自尊心を育てるには

〜イギリスの子育てサポートグループ
   「ペアレンツリンク」の研究レポート〜


親家業ほど重要ではあるけれども疲れるものはありません。天使のようなお子様に恵まれた方ならいざ知らず、我が家の様にギーギーガーガー動物園状態になっている場合は、どうやって怒鳴らずに日々子供と付き合って行ったらよいのかが重要な課題となります。

子供との関係がうまく行かない、子供がどうも自信がない等といった悩みは、親にとってはとてもつらいものです。その上、親が元気でないと子供にも反映します。

そこで、私が参加した「ペアレンツリンク」という英国人の母親セミナーの内容を日本語で簡略にご紹介致します。

自分を鏡に写すとき、鏡の中の自分を他人の目から見る実態より、その時の自分の心の状態によって、自分にとっての事実が異なるものです。

私なりに定義すれば自尊心とは「いかに自分が自分に満足するか」という事だと思います。

生まれたての赤ちゃんは自分を知りません。自分に送られるメッセージから自分がどんなものなのかを判断しようとします。

ですから愛情を注げば「自分は愛情を注ぐに値するもの、大切なもの」と信じ、それが精神の安定と発達に重要な役割を果たします。逆に、常に否定され批判され続けた経験は「自分は駄目で価値のないもの」と信じさせ、自信を失わせます。

役に立つからとか、いい子だからとかいった条件付きではなく、ただ自分の存在自体が価値のあるものだと信じる事が自尊心の第一歩なのです。英語ではGolden Centreと呼ぶ自分の奥底に存在する実態の価値を認めることです。

親がどんなに願っても、子供が苦痛を味わう経験を阻止し切れるものではありません。魚を与え続ける事と、魚を取る道具や手段を与え、自分で魚が取れるようにしてやる事と、どちらが真の意味での手助けとなるのでしょうか。

ご自分が自信を失っている時、どんな事が助けとなり、逆にどんな事が不快だったかを時には見直す事も大切です。子供が感情的になっている時には理屈で諭そうとするよりは、まずは勘定の問題に焦点を置くと良いでしょう。

嫉妬や怒り等のマイナス感情も、感情を持つ事自体を否定してしまうのは良くありません。子供はその感情を持つ自分がおかしいと思い、自分の感情や自分自身の価値を否定する事になります。

まずは子供がその感情を持っている事に対して理解を示してやりましょう。その上で、そういった感情に対処する方法を教えてやると効果的です。

子供は自分を認めてもらったことで満足し、合理的な解決策を納得できるものです。こうした経験の積み重ねにより、子供は思い通りにならない事に対する自分なりの感情処理方法を身につけて行きます。

頭の中にピンクの象を描いて下さい。そして次にそれを打ち消してください。まだ象は頭の中に残っていますか? 人間は言葉で行動のイメージを作るものです。

そのため、子供に注意する時には「走るな、こぼすな」等の否定文を使うより、「歩きなさい、両手で持ちなさい」と言った肯定文を使う方が言葉による自己暗示を効果的に利用できます。

すべての行為は時と場合によってすべきであったり、してはいけなかったりするもので、「投げる、走るなどの行為も、それ自体が「禁止の行為」なわけではありません。

行為自体を罪悪視するのではなく、「投げるのはボールね。走るのは運動場でね」といった肯定的な行動と併せて子供に想像しやすいイメージを与えてあげましょう。

「あなたのせいでお母さんは頭が痛い」など、子供を攻める叱り方は子供に「責任を他人に押し付ける方法」を教えているようなものなので、注意しましょう。

逆に、「お手伝いしてくれたから、お母さんは嬉しいわ」というような言い方は、一見、褒めているように見えますが、実際には「条件付の愛」という印象と、「常にその行為を繰り返す事を期待されている」というプレッシャーを子供に与える可能性もあるので、要注意です。

褒める時は「上手ね、偉いね」と言うだけでなく、どんな事をしたどんな点がどのように良かったのかといった具体的な褒め方を心がけると、子供の自尊心を育てるのに大変効果的ですので、ちょっと試してみて下さい。


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子供にレッテルを貼る  4) ペアレンツリンク

子供にレッテルを貼る

〜イギリスの子育てサポートグループ
   「ペアレンツリンク」の研究レポート〜
TB007

日常の生活を振り返ってみると、頭の悪い子だの駄目な子だのと、私達は何の抵抗もなく子供の人格に対して単純に分類わけして、子供にレッテルを貼っているものです。

では、ここでご自分が子供だった頃のことを思い出してみましょう。悪いレッテルを貼られた時、どのように感じられたでしょうか。

「劣等感を持ったり、自分を過小評価するようになった」、「そう言われて頭に来たから、わざとそうしてやれと余計に悪くなった」、など、マイナスの結果が殆どでした。中には「奮発してそうじゃないと証明しようと努力した」という前向きな意見はあったものの、これもいくら努力しても否定され続けてしまうと、結局は自信を失う結果となってしまうようです。


では、逆に良いレッテルを貼られた時はどうでしょうか。「自信をもった」、「自分を過大評価して鼻が高くなりすぎた」等という意見の他に、「そう言われてそうせざるを得ないプレッシャーに苦しんだ」という人もいました。

ある人は『親切な子』と言われて来たので、弟や妹が自分達の分のお菓子を食べ終えてなお、彼女に「ちょうだい」とねだって来ても、「これは私の分よ」と断る事が、つい最近になるまでできなかったのだそうです。

つまり、周囲から「この子は常にこうする」と期待されてしまうと、そうしなかった、またはそうできなかった時に自分の存在価値を失ってしまう事を意味するわけで、子供にとってそれは大変なプレッシャーなのです。

この場合、得に危険な事は「自分自身に嘘をついている事に本人すら気がつかないこともある」という点で、親が本人の意思を確認したりしても、子供は「親が子供にそう答えてもらいたい」と思っている答えを本能的に読み取ってその通りに答えたりするので、隠された子供の本心を本人から聞き出す事ができない場合もあるという点です。

子供にとって親から褒められる事や親の感心を引く事は死活問題であり、その為にはそれにそぐわない自分の性格や感情は存在すべきものではなく、心のバケツに突っ込んで蓋をしてしまい、なかった事にしてしまうものなのです。

しかし、それを長年くり返していくうちに、バケツの中に閉じ込められた本当の自分は行き場もなく蓄積されていく一方ですから、そのうちに中で腐食し、ガスまでたまり、いずれ大爆発を起こしたりする事もあるわけです。こうして「ある日突然、人が変わってしまって周囲がびっくりする」という事が起こったりするものだと思います。

人間には誰にも様々な側面があるものであり、環境や立場、相手によっても、また、その日の気分によってすら正確も態度も能力までも変化するものです。にもかかわらず、「お前はこういう奴だ」と一方的に決め付けることは、子供の微妙な変化を受け止めてやる努力を怠っている事でもあります。

つまりは一つの事象ですべての人格を評価するのではなく、その場その場でやった事や出て来た結果に対してのみ、叱ったり褒めたりするように心掛ける事が、子供にへんなコンプレックスを与えたり、性格をゆがめたりせず、子供の素直な成長を促す為にとても大切な事なのです。

叱る時は単に「悪い子だ」と言うのではなく、「今、あなたのした事は悪い事であり、直して欲しいから注意しているのであって、貴方を嫌いになったわけではない」という点を明確にして叱る事が大切です。

一方、褒める時は、その結果や行為を繰り返す事を期待しない、そうでなかったからと言って親からの愛情が変わるわけではないという逃げ場を子供に与えてやるなどの配慮をしながら褒めると良いでしょう。

レポーターより:
親の側からすれば、誰もが子供に良かれと思ってやっている事なのに、ほんの少しの言葉の使い方の違いで、こんなにも違った結果を招くものだとは、、、子育ては奥が深く、また、これは子育てだけではなく、職場のボスと部下の人間関係にも通じるものがあり、大変関心させられました。


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理想的母親像という名の罠  4) ペアレンツリンク

理想的母親像という名の罠

〜イギリスの子育てサポートグループ
   「ペアレンツリンク」の研究レポート〜
TB006

初めて子供が生まれた時には喜びと感動に満ち溢れ、「この子がただ健康で幸福ならそれで充分だ」と思ったのも束の間、他の子供の成長と比べて焦ったり悩んだりと、いつの間にか競争社会の中にはまってしまうという事はよくある事です。

世に言われる「理想的な母親」というのは、具体的にどんな要素が上がるでしょうか?

「常に子供がお行儀がよく親の言う事をきく」、「常に規則正しい生活をさせる」、「早く読み書き勘定ができるようにさせる」、「常に子供と一緒にいる」、「早くおむつをはずさせる」、「離乳食はすべて手作り」、「母乳だけで育てる」など色々と挙げられますが、これらのすべてを実際に実行なさっている方がいらしたら、その方はそれこそ偉大です。

私はと言えば、全部が失敗。私なりにがんばったのですが、やっぱり無理でした。「理想」実行できない事を「失敗」と呼びますが、この「敗北感」が「理想的な母親像」という名の罠に陥る最大の原因となるのだそうです。


もう一度、理想像の要素を振り返ってみましょう。「常に」とか「絶対に」ではなく、「できるだけ」とか「なるべく」という言葉を添え直してみると、自分でも何とか達成できていた事も増えるのではないでしょうか?

この「達成感」が大切なのだそうで、「この位できれば、まあいいか」とか「できなかったけど、人生、このくらいの事は重大な過失ではないから、まあいいか」といった気持ちを持つ事によって、ゆとりを持って子供に接する事ができます。

逆に「敗北感」を感じて子供に接するとどうでしょう? 極端なケースになると、自分を敗北者に追いやった原因である子供に憎しみさえ感じられるケースもあるのだそうです。

もともとは自分でも、そんなにまで高い理想を掲げていたわけではなかったのに、姑や母親、先生や医者、近所の人や会社の人などのアドバイスや中傷、本で読んだり人に聞いたりしてできあがる価値観などによって、いつの間にか他人からのプレッシャーに操られてしまい、自分で自分を苦しめてしまうのです。

特に真面目で教育熱心な人がこの罠にはまる事が多く、ヘビのトグロのように縛り付けられてしまいます。

私もその昔、1歳までにオムツを取ったという姑と義姉からさんざん責め立てられ、幼稚園の入園までに取らなければと焦って、「おだてても駄目ならぶつしかない」と、毎日特訓を続けたのですが、どうしても取れなくて、焦りと敗北感で疲れ切ってしまいました。

ところが、できないものは仕方がないと、ついに諦めて幼稚園の入園を遅らせて欲しいと電話を入れた途端、信じられないほど簡単に歩ロッとおむつが取れてしまいました。

それまでは「うちの子はこれもまだできない、あれも遅れている」と、できない事ばかりに目が行っていたものが、私自身が焦りと執着を捨てることによって、「昨日できなかった事が今日はできるようになった」と、できりょうになったという事実の方に注目でき、褒めてあげる事が増えた為、子供も敗北感から解放されて自由な成長を遂げられたのだと思います。

私自身も「偉い母親」より「幸せなお母さん」でいる方が自分にはあっているので、ずっとラクになりました。

よくよく考えてみると、実はご主人がプレッシャーを与える最大の原因となっていた、、とい場合もあるようです。妻にばかり責任を押し付けて追い詰めず、夫婦でよく話し合い、協力しあうことが何よりも大切です。

私もこのセミナーをきっかけに夫と話し合って、我が家では私達の理想像を「頭がよいとか、いい子だとかいう条件付きではなく、子供をあるがままに愛する」、「子供からのサインを敏感にキャッチする」、「一人の人間として子供の人格を尊重する」という3点に絞りました。

人それぞれの考え方や価値観、性格などによって各家庭で理想とするものは異なると思いますが、夫婦がよく話し合って協力し合い、同じ方向に一緒に歩んでいれば、子供は安定して成長していくものではないかと思います。

まずは自分がはあってしまっている罠に自分で気づき、自分をその罠から解放してあげることから始めましょう。あなたを裁いているのは他でもない、あなた自身なのかも知れません。

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