皆様からのコメント&質問にお応えして  2) 滝つぼ体験談

皆様からのコメント&質問にお応えして  TB039

シリーズで掲載している「セミリンガルの恐怖」。皆様からの反響も多く、色々な方々からご意見、ご質問などを頂き、ありがとうございます。

今回は「セミリンガル・スペシャル」として、皆様からのご意見等にお応えする視点から書きたいと思います。 


「他人の体験談」は「他人の体験」
「セミリンガルの恐怖」では私自身が自分の子育ての体験を通して発見した事や考えた事を書いています。これはあくまでも私とうちの子供達の個人的な体験です。

私の失敗談を読んで、「うちの子は大丈夫かしら?」と振り返る機会を持つのも時には良い事かも知れません。が、心配のあまり、バイリンガル教育を諦めてしまう必要はないと思います。

子供の能力は個人差が大きく、兄弟でもまったく違いますし、また、何歳で来て、何年いて、何歳で帰るのか等によっても大きく左右されるので、様々なケースが存在します。

大切なのは、「バイリンガル教育というのはとても大変な事なのだ」という事を自覚した上で、親が常にアンテナを立て、子供の様子を把握しておく事だと思います。

くれぐれも「こうすれば誰でもバイリンガルになれる!」式の自慢話を鵜呑みにして、「じゃあ、うちの子も!」とその気にならないで下さい。

「インターナショナル・スクール」のブームに踊らされない
語学は「伝染病」ではないので「子供をインターナショナル・スクールに入れさえすれば簡単にバイリンガルになれる」と思うのはまったくの考え違いです。

これは「学齢並みの英語力を身につけさせる事」や「落ちて行く日本語力にどう対応して行くか」等、様々な問題を生む「苛酷な選択」である事を認識した上で選択すべき事だと思います。

また、世界各国から様々な国籍の子供達が混ざった環境の中、果たしてその学校では「正しい英語」が話されているのか、また、文化的にはどの国の影響を受け、最終的に子供は「なに人になるのか」という事まで考えた上で、学校を選択するべきだと思います。

子供の精神的な打撃は大きい
確かに語学は脳が柔軟な子供時代に身に付けさせた方が上達が早いのは確かですが、「言葉のわからない環境」にほうり込まれた経験が子供に与える精神的な打撃は想像以上に凄まじいものです。実際うちの長男も「あんな思いはもう二度としたくない」と言っています。

言葉ができない事が原因で苛められたり、仲間はずれになったりする事は「多かれ少なかれ必ず起こる事」と覚悟しておかなければなりません。

親は正しく判断できない
我が家のケースのように「子供の学校教育の言語」が「両親のどちらの母国語でもない」場合、親には「子供の語学力を正しく判断する能力が欠落している」わけですから、特に注意を払う必要があると思います。

親の目からはペラペラに見えても、思わぬ落とし穴があるものです。

マルチ・ナショナルな家庭では
国際結婚の中でも特に「夫婦の共通語」が「夫婦どちらの母国語でもない」場合、夫婦の両方ともが「外国語」を使って意思疎通をしなければならないのは大変な事だと思います。

語学力にもよりますが、「言葉が足らない事」による誤解や行き違いなどが生じる可能性も当然高くなるでしょうから、互いに歩み寄る努力が普通以上に必要になると思います。

ただ、いかなる場合であったとしても、「子供が親に自分の複雑な心境を話す時の言語」だけは、必ず確保しておくべきだと思います。

ポイントは「混ぜない事」と「日本語を磨く事」
「言葉がチャンポンになる現象」は外国語習得の過程において必ず誰もが経験する事だと思います。

これは「言葉が稚拙な段階」の方が多く起こり、語学力が上がるにつれ、脳の中で引き出しが次第に分かれて来るので、各言語の切り替えがきちんとできるようになってきます。

「そういう状態に早くなる」ためには「言語を混ぜない事」です。私も一時はチャンポンになりましたが、今は英語を使っている時は英語だけで考えているので、頭の中で「翻訳」というプロセスは踏みません。

また、これは疎かにされがちですが、「落ちて行く自分の日本語を磨く事」も極めて重要です。「日本語(もしくは母国語)力を向上させる事が、外国語を上達させるコツである」と私は思います。

「長所」と「短所」の両方を知る
語学習得は大変だからこそ、「子供をバイリンガルに育ててあげたい」というのは誰もが思う親心。しかし、それは想像以上に苛酷な道であり、弊害の大きい道でもあります。

ただ、何事もそうですが、物事には必ず長所と短所があるものです。長所だけに目を向けて有頂天になったり、逆に短所だけに目を向けて悲観したりせず、両方の側面を正しく把握した上で、「自分や家族にとって最良の方法」を選択して行けば良いのではないでしょうか。

そして「最終的に目指すべき事」は「子供が幸せな人生を送る事」であった事を親が忘れてしまわないようにして欲しいと思います。


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2007/5/28  18:47

 

小学校の教員でもあるオットの友人に、漢字を教わり始めたぐらいの子にお勧めの絵本や児童書があったら、と連絡をとりいくつか教えてもらっ... 



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