道家では性欲を抑えることなく、心身を鍛えることができると考えられてきた。
壮陽固精法は方法も簡単で効果が高い、現代に応用できる方法である。
1、湧泉をこする
あぐらに座り、両手をこすり合わせて熱くなったところで、かかとからくるぶし、その上の三陰交(脚の内側でくるぶしから10センチあがったところにあるつぼ)にかけて2,30回摩擦する。その後、足の裏の中心にある湧泉穴を81回こする。
湧泉を意識しながらゆったりとリズムを持ってこすること。
2、腎兪をこする。
両手のひらを腰の後ろ、腎兪(腎臓の位置にあるつぼ)にあて、上から下へ向けて摩擦する。外から内へ回転させること。命門を意識しながら。
3、いんのうをゆする
両足を開いて座り、丹田を意守しながら片手で陰茎を持ち、別の手の人差し指、中指、薬指でいんのうを下から支えるようにしながら100回から200回上下に揺り動かす。左右の手を交代して同様に行う。はじめは軽く、次第に強くしていく。練習がすすんだら、いんのうを指でたたくようにしてもよい。
4、任脈督脈をつなげる
片手で会陰のつぼ(肛門とこうがんの付け根の中間点)をおさえながらいんのうの下から持ち、別の手で曲骨をおさえながら陰茎を上から押さえるようにしていんのうと陰茎を一緒にはさむようようにして摩擦する。100回行ったら手を交代して100回行う。丹田を意守しながら自然呼吸ではじめは軽く、次第に強くしていく。
5、陰茎を引っ張る
片手の労宮穴(手のひらの中心)を丹田(へそ下3センチのところ)にあて別の手で陰茎を握り、上方向、下方向、左方向、右方向にそれぞれ100回づつ力をいれて引く。無心に行うこと。
6、両手で陰茎をはさんでもむように両手を動かす。次第に強くして100回から200回こする。もし、射精衝動が起こったら、片手で陰茎を持ち片手の人差し指と中指で会陰のつぼ(肛門とこうがんの付け根の中間点)を強く抑えながら大便をこらえるときのように肛門を締めながら下腹部をへこます。射精衝動が消えたらまた続ける。
7、固精
3ヶ月ほど以上の練習を行った後、セックスの最中に射精衝動があったとき、陰茎はぬかないで、動きを止め大便をこらえるときのように肛門を締めながら下腹部をへこます。意識で射精を止めて射精衝動がおさまるのを待つ。
はじめはコントロールできないこともあるが、気にしないようにする。次第に止まるようになってくる。
注意 功をあせってはいけない。じっくり時間をかけて進む。
意守する部位は変えないようにする。
呼吸はゆったりしたリズムを保ち、気張ったり、息を無理に止めようとしない。
■ 練功前に冷たい飲み物は飲まないこと
■ 腹部を露出しないように行う
熱っぽいとき、疲労が激しいとき、食後すぐ、気分のすぐれないときは行わない。
避妊法としてやらないこと。
性衝動はコントロールできる。
練習すれば射精をとめることができる。
姿勢は楽な姿勢でよい。
息を吸いながら会陰部を引き上げながら収縮させる。息を吐くときゆるめる。10数回か20回行う。
セックスの時の注意
お互いに高まってきてから行うこと。
男女で行う呼吸法
向かい合って座り、舌の先を上あごの歯の付け根につける。
目は軽く閉じる。男性は左手の手のひらを命門穴につけ、右手は丹田につける。女性は手が反対になる。男性は命門を内視し、女性は下腹部を内視する。息を吸いながら下腹部をふくらまし、肛門を引き上げる。息を吐きながら、ゆるめる。これを24回行う。続いて息を吸いながら下腹部をひっこめ肛門を引き上げ、息を吐くとき下腹部をふくらませ肛門をゆるめる。これを24回行い。続いて男性は命門、女性は丹田を意守。10分から30分行ったら収功する。男性は命門、女性は子宮穴を回しもみする。
その後、お互いに摩擦しあう。男性の勃起力が弱いときは、女性が男性の下腹部に手をあて、「気を送って精力を強める」と意識する。5分から10分おこなったら女性の手を数回振動させる。
女性が燃えてこない場合は、男性が女性の内股に手を置いて、同様にする。

3