2020/11/15
ふと気が付けば最期の日々ばかりを
思い出しては涙ぐんでしまうから
意識して、元気だった頃のみいみを
思い出すように努力してる。
つらい思い出はほんの数か月だけど
幸せな思い出は16年分もあったから。
ジャンプ一発で調理台に乗ったこと。
私が読んでいる本の上に座り込んで
邪魔をするのが好きだったこと。
なかなか起きない私を起こそうと
顔や髪の毛を踏んづけたり
胸の上に飛び乗ってきたりしたこと。
この季節はひなたぼっこが大好きで、
いつもひだまりの床に転がってたこと。
わたしがテレビを見てるといつも
ブラウン管の上に乗っていたこと。
抱っこすると胸にしがみついてきて、
ゴロゴロ喉を鳴らしていたこと。
そう、みいみと過ごした年月は
楽しくて幸せなことが殆どだった。
みいみを思い出すときには
最期の弱々しいつらい姿ではなく
元気な姿を思い出してやらなきゃ。
くりくりのまん丸なおめめと
鮮やかなピンク色のおはな。
あずき色のむにゅむにゅの肉球と
おひさまの匂いの柔らかな被毛。
今はきっとその姿に戻って
走り回ってるに違いないから。

15
1 | 《前のページ | 次のページ》