16歳8か月の愛猫ミーチェ(愛称みいみ)を2020年秋に亡くしました。
でもタイトルはこのままにして、その後の日々を綴っていこうと思います。
2017/7/30
今年の夏は、くもりがちだけど
その分、蒸し暑い日が多い。
朝、職場に着くまでに汗だくで
1日のエネルギーの半分を消費。
仕事どころの騒ぎじゃない。
主観的には、完全に夏バテで
胃腸の調子も不安定なのに
なぜか食欲は落ちないんだなぁ。
でもって、甘いものもやめられない。
おかげで、夏痩せするどころか
体重はウナギのぼりの天井知らず。
自己最高をかるーく突破して、
未知の領域を、果敢に邁進中。
しかも夏場はむくみやすいから、
夜の体重は、もはやホラー。
楽しみを我慢してまで長生きしたいか?
人生の幸せは長生きすることだけか?
なんて問いかけも、かなり言い訳。
食べる楽しみも、楽しむための時間も、
ついでに言えば、わたしの体重も、
ほどほどにしないとなあと思う夏でした。

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2017/7/23
今日は夏のお楽しみ、佐渡オペラ、
モーツァルトの「フィガロの結婚」を見に、
芸術文化センターに行ってきました。
オペラ、という高尚感がぶっとぶくらい
ゲラゲラ笑える楽しいオペラ。

(センター前に、はためくノボリ)
モーツァルトらしいきらきらした音色が
計算され尽くした美しい舞台空間に躍動して
オープニングから一気に引き込まれました。
誰もが知っている有名なメロディーが
次々出てきて、それだけでもウキウキ。
なのに、あらすじは吉本新喜劇並み。
スケベな貴族とスケベな召使が繰り広げる、
なんともバカバカしい恋愛コメディ。
下らないあらすじと脱力系の歌詞に対して
この上なく美しく、音楽性の高いハーモニー。
そのギャップが、モーツァルトだなあ。
「もう、わけわからん」と言いながら
何度大笑いさせられたか。

(エントランスに並ぶ美しい花々)
今日は千秋楽だったから、
閉幕後の最後のアンコールでは
客席はスタンディングオベーション。
背景の映像では幾つも花火が上がり、
花吹雪も舞いながらの賑やかな幕切れ。
きっとモーツァルトのオペラって、
貴族をコケにして、憂さを晴らして
こんな風に手をたたいて笑いながら
庶民が楽しむものだったんだろうな。
着飾って観るのもオペラだけど、
こうして普段着で楽しむのもオペラ。
いたずらなモーツァルトと一緒に
お祭り騒ぎをしたような一日でした。

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2017/7/17
しみ、しわ、白髪の3拍子に加え、
肩や腰に痛みに悩まされたり、
久しぶりに夏バテしてしまったり、
自分自身の衰えも年々切実だけど
13歳と半年になる、みいみにも
私以上に老いが迫っているみたい。
糖尿病を発症してからは
体重も1s以上は落ちてしまった。
特に後ろ足の筋肉はげっそり痩せて
最近ではつまづくこともしょっちゅう。
ジャンプ一発で飛び乗ったベッドにも
ずり落ちて登れないこともあって。
出来ないことが増えていくごとに
みいみはいい子になってゆく。
乗っちゃダメなところにも乗らず、
しちゃダメなことはしなくなり、
どんどん聞き分けが良くなってゆく。
それが私には淋しくてたまらない。
もっともっとやんちゃしてほしいのに。
高いところに飛び乗ってほしいのに。
壁を蹴ってジャンプしてボロボロにしたり
ベッドに飛び乗って起こしてほしいのに。
仔猫のようなまんまるな目をしてるのに、
仔猫のような甘えた声で鳴くのに、
かわいい、愛らしいままなのに、
それでもみいみの老いは疑うべくもない。
ジャンプもせず、悪さもせず、
老いることを嘆くこともせず、
季節が巡るように、老いを受け入れ
年を取っていくみいみの姿を見ていると
みいみほど達観することができず、
いつかみいみを失う覚悟もできず、
時々私は無性に涙がこぼれるのです。

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2017/7/7
都心では殆ど見られないというツバメも
わたしの街では見ない日がないくらい。
商店街の軒先やビルの入口には
かわいいヒナが並んだツバメの巣。
もう子育ても2巡目を終えた頃だけど
まだ何組かは子育てしているみたい。

各地で大雨を降らせた梅雨も終盤。
今年も夏越しの大祓を終えて、
昨日の朝には、ベランダで
この夏初めての蝉の声を聞きました。
まだダミ声で、ちょっと遠慮がち。
「雨が降っても『ありがたい』、
そう思えるようになるのに
私は70年かかりました。」
あるシスターが仰っていました。
鬱陶しい雨も、恐怖の猛暑も、
ありがたいと思えたら幸せだろうな。
私がその境地にたどり着くには
まだまだ相当かかりそうだけど、
せめて、雨の日の楽しみ、
暑い夏の楽しみをいっぱい見つけて
夏を迎える準備をしましょう。

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