16歳8か月の愛猫ミーチェ(愛称みいみ)を2020年秋に亡くしました。
でもタイトルはこのままにして、その後の日々を綴っていこうと思います。
2016/7/31
この週末は、毎夏恒例の佐渡オペラ。
今年は歌劇「
夏の夜の夢」なんだけど
よく知られたメンデルスゾーンではなく
ベンジャミン・ブリテンのもの。
舞台や演出は、とても幻想的で、
衣装はヴィクトリア王朝風と
袴などの和風の不思議なミックス。
音楽は、夢見がちというか奇抜というか
現代音楽風のちょっと前衛的な音調。
「11年目の新たな挑戦として」と
佐渡さん自身が仰っていたように
かなり挑戦的な作品だったことは確か。
ハーミア役の歌手が舞台で事故があったとかで
足首を捻挫して、痛々しかった上、
全編を通して初めて聴く曲だったので、
「待ってました」的高揚感がなかったのは残念。
オペラの後、西宮ガーデンズでイタリアンを食べて
夕暮れの屋上テラスに涼みに出たら、
あっちこっちから吹き上がる噴水に
子供たちが歓声を上げて走り回っていました。
ライトアップで照らされた子どもたちは
森の中で戯れる妖精たちのようにも見え、
これもまた楽し気な、夏の夜の夢でした。

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2016/7/24
この週末、アートアクアリウムを見て
色とりどりの金魚に涼んできました。
夏休み最初の週末とあって、
炎天下、30分も並んだけど。
プリズムのような水槽で泳ぎ回る
さまざまな色の金魚はまるで万華鏡。
ライトの色によって、次々に色が変わって。
実は金魚、苦手だったんだけど
こうして見るとやっぱりかわいい。
それにちょっと、おしゃれかも。
どの金魚ものびのびと元気に泳いでいて、
金魚が空間を演出する「モノ」としてでなく、
ちゃんと「いのち」として扱われていることが
伝わってきたのも良かったポイント。
非日常の異空間を泳ぎ回る金魚に
しばし暑さを忘れる夏の午後でした。

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2016/7/10
「水無月の夏越(なごし)の祓いする人は
千歳のいのち延ぶというなり」
(拾遺和歌集より)
1,000年ものいのちは要らないけれど
無病息災で過ごせることを願って
今年は「夏越の祓え」をしました。
半年分の罪と穢れを祓えたかな。
7月に入ったら、セミが鳴きはじめ、
今では、うるさいほどの大合唱。
梅雨もまだ明けていないというのに、
暑さにやられながらも、もう夏の気分。
この夏もいろいろバタバタしそうだけど
とにかく元気に過ごせますように。
夏を出来るだけ楽しめますように。

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2016/7/2
「親や上司や教師がそばにいず、
社会というものもないとしたら、
あなたはなにをするだろうか?
自分以外のすべてのものをはぎとったら、
なにが残るだろうか?
そこに残るもの、
それがほんとうのあなただ。」
エリザベス・キューブラー・ロス博士の
「ライフレッスン」という本で見つけた一文。
考えたら当たり前のことなんだけど
ものすごい説得力があって、衝撃的。
家族も、友人も、仕事も、家もはぎとり、
「XX会社の○○」でも「XXの奥さん」でも
「XXをしている○○」でもなくなった時、
どんな自分が残るのだろう。

(確かにみみにゃんは何も持たないけれど幸せそう)
またロス博士はこうも言う。
「たいがいの人は幸福というものを、
ある出来事に対する反応として考えているが、
実際の幸福とはこころの状態のことであり、
周囲で起こることとは殆ど関係がない。」
「あなたが幸福であれば、
苦しんでいる人たちに
より多くのものを与えることができる。
充足していれば、
欲求や欠如から生まれる行動はしなくなる。
自分の時間を、自分自身を、
自分のお金を、自分の幸福を
誰かと分かちあえるようになる。」
「じつは、幸福な人は自己中心主義から
いちばん遠いところにいる人である。
幸福な人は不幸な人より親切であり、
愛と許しの力をもち、
しばしばボランティアなどで他者に奉仕している。
不幸な人は利己的な行動に走りやすいが、
幸福な人は自然に
利他的な行動をとるようになる。」
何もかもをはぎとった後、残るものが
「幸福で満ち足りたわたし」となれるよう、
自分を見つめ直してみたくなる本でした。

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