16歳8か月の愛猫ミーチェ(愛称みいみ)を2020年秋に亡くしました。
でもタイトルはこのままにして、その後の日々を綴っていこうと思います。
2013/8/31
わたしは生来、面倒くさがり屋だから
世の中はもう、面倒くさいことばかりで
仕事なんて、面倒くさいことこの上なく
この夏くらい暑かったりすると
普通に生活するのさえ、もう面倒で。
NHKの
宮崎駿の「プロフェッショナル」の
録画を昨日見てからというもの、
そんな自分を大いに反省しているところ。
わずか4秒のシーンを描くのに1年3ヶ月かけ、
16万枚もの絵と格闘し続ける彼が
言った言葉が、妙に心に響いてきて。
「大事なものは、たいてい面倒くさいんだよ。」

(みみにゃんのこんな姿も、この夏最後)
イライラを隠さず、周囲に怒鳴りちらし、
むきだしの神経をびりびりさせながら
自我まる出しの仕事ぶりを見ていると
とても一緒に働きたいとは思えないけれど
その彼が言う言葉にはやはり説得力がある。
そう言われれば、確かにそうだなあ。
大事なものは、たいてい面倒くさい。
でもその面倒くさいことの先にしか
見えない景色、味わえないものがある。
だからといって、面倒くさがり屋が
急に変わるわけではないのだけれど、
ああ面倒、と思うたびに、
呪文のように唱えてみることにしよう。
「大事なものは、大抵面倒くさいんだよ。」

3
2013/8/29
日曜の土砂降りで発熱した街が冷やされて以来、
大気にも、空にも、風にも、一気に秋の気配が。
金曜までは35℃以上の圧倒的な猛暑が居座り
秋なんて永遠に来そうにない感じだったのに。
頑固な夏の高気圧の後ろに隠れていただけで
秋の空気は、ちゃんと控えていたんだなあ。
気がつけば、日が暮れるのが早くなった。
気がつけば、セミがすっかり鳴りをひそめ
代わりに見かけるようになったのは、赤とんぼ。
気がつけば、ねこじゃらしの穂が揺れていて
夜もうっかりすると、肌寒さを感じるくらい。
テレビでも「今年の夏はとにかく暑かった」と
夏はいつのまにか過去形で話されていて。
秋は大好きな季節だから、すごく嬉しいけれど
あんな暑かった夏がこんなにあっさりと終わると
なんだか調子が狂ってしまって、少しさみしい。
もう少しだけ、汗だくになりながら
溶けそうになるアイスクリーム食べたかったな。
もう少しだけ、汗を流してさっぱりした夜に
はふー、といいながらビール飲みたかったな。
夏って、暑いさなかにはうんざりしてしまうのに
終わるとなると、急に淋しくなるから不思議。
秋を待ち焦がれる一方で、また暑さが戻るのを
同じくらい待ち焦がれている、私なのでした。

2
2013/8/23
暑い、暑いとは思っていたけれど
8月の平均気温は過去最高の見込みとか。
なのにわたしはお盆休みどころか
週末まで休日出勤だったりしたので
ブログの更新も滞ってしまって。
それでも不思議と体は元気かも。
食欲が全く落ちないこともそうだけど
熱帯夜をモノともせずに眠れるから。
以前から気付いてはいたことだけど
最近それがデータで証明されて。
実はプライベート用のガラケーが壊れて
やむなくスマホに買い換えたのだけれど
睡眠状態を記録出来るアプリを使い始めて
毎晩スマホを枕元において眠ると
どのくらい寝返りを打っていたか、
ぐっすり眠れたのは何時間くらいか、
何時頃半覚醒していたか等が記録されて
これが結構正確で、おもしろい。
もちろん日によって多少違いはあるものの
たとえばこの夜、気温31℃、湿度71%の中
私は4時間、ほとんど寝返りも打たず
死んだように、爆睡していたらしい。
寝苦しい夜ほど寝返りの数が増えるけど
私はそもそも寝返り自体がかなり少ない。
どうりで朝起きたら肩がこると思ったら。
それにしても日によっては32度や33度でも
モノともせずに爆睡するわたしって
つくづく、「エコ」な特異体質みたい。
熱帯夜に睡眠効率99.2%は金メダル級かも。

1
2013/8/14
日に日に朝の蝉時雨が勢いを失い、
日が暮れるのが早くなったとはいえ、
今年の暑さは、ただものじゃない。
すこぶる風通しの良い部屋だから
夏でも殆どエアコンなしで過ごせたのに
今年はもう無理。もう限界。
とはいえ、どれだけダレダレでも
食欲がなくなることはないし、
カーブス通いも続けているから
私はただうんざりしているだけ。
実は本格的にへばっているのは
全身毛皮をまとった、9歳のみみにゃん。
近頃では飲食する量も減ってしまって
あっちでデロン、こっちでベロンと伸び、
抱き上げてもデロリンと腕から垂れて、
もはや、半分液状化状態。
そんなみみにゃんのためにも、先頃ついに
リビングの広さに合ったエアコンに買い替え
29℃設定ながら、時々使い始めました。
湿度が違うだけで、体はずいぶん楽。
暑さというのは体には結構なストレスなんだ。
原発を0にするために頑張ってきたけれど
みみにゃんが溶けてしまわないよう
節電は他のところでしなくては。
みみにゃんはどうにか今のところ固体です。

2
2013/8/11
昨夜はなにわ淀川花火大会。
自宅ベランダからのんびり楽しみました。
ああ、今年も花火が見られたなあ。
そんな風に思うのは年齢のせいかしら。
めんどくさがって三脚使わなかったから、
写真はボケボケでごめんなさい。
そして今日は37−38℃の酷暑の中
実家のお墓参りに行ってきました。
お盆にはちょっと早いけれど
お盆休みはないし、来週末は出勤だから
行けるのが今日しかなくて。
ただならぬ暑さで汗だくになったけれど
前回の除草剤が功を奏したみたいで
ドクダミもほとんど姿を消していて
母ともどもお参り出来て、ひと安心。
どうにかご先祖さまにご挨拶出来ました。
めぐりくる季節の行事を繰り返す意味が
この年にして少し分かりかけてきたみたい。
こんな当たり前の夏を当たり前に過ごせる、
そのささやかなしあわせに感謝しつつ。

3
2013/8/7
フランス語をきれいに発音しようとすると
日本語ではまったく使わない筋肉を使うから
あまりやると、顔が筋肉痛になりそうで。
フランス語の先生にも、フランス語を話す時は
もっと大げさに口を動かすよう常々言われていて。
そもそも日本語はあまり表情筋を使わずに
話せる言語みたいなんだけど
フランス語は、顔の筋肉総動員。
実際こんなことがあったんですって。

(残暑お見舞い申し上げます)
先生のフランス人のお友達のご主人が日本人で
顔の表情から音声を認識するシステムを開発してて
日本人数人で試して完璧に作動することを確認後、
ついでにフランス人の奥さんにも試してもらったら
あっという間に、機械が故障してしまったのだとか。
大爆笑してしまったけれど、何か分かるかも。
わたしも発音に気をつければつけるほど
舌かんだり、顔の筋肉壊れそうになるから。
美しい踊りには筋トレとストレッチが必要なように
美しい発音にも顔の筋トレとストレッチは必要。
わたしも表情認識システムを壊すくらい
顔の筋肉を動かせるようにならなくちゃ。

2
2013/8/2
先日アロママッサージをしてくれた女性は
手が触れなくても近づけるだけで
受け手の体がほんのりと温かくなるという
ヒーリングパワーの持ち主だったので
パワー全開でヒーリングもして頂きながら
いろんな興味深い話をうかがいました。
真面目に瞑想をしたことがなかったから
そもそも瞑想すると何がいいの?と聞くと
「今にいることが出来るようになるのよ。」

(みみにゃんはいつだって「今にいる」)
「今にいる」ってどういうこと?と聞くと
人が不安になったり心配になるのは
心が「未来」に行ってしまっているから。
逆にくよくよ悔やんだり、怒りにとらわれるのは
心が「過去」に行ってしまっているから。
心が今にあれば、そうした思いから開放されて
「今」にしか存在しない体や、魂とも
しっかり結びついて穏やかでいられるのだとか。
そういえば心がざわざわと落ち着かない時は
たいがい、過去と未来を行ったり来たりして
ぐちぐち後悔したり、不安になったりしてるなあ。
後悔の元も、不安の元も「今」にはないのに。
以来、余計な感情が心を占めそうになったら
心が過去や未来をさまようことがないよう、
しっかり自分自身と結びついていられるよう、
「今にいよう」と自分に言い聞かせています。
心はやっぱりフラフラと迷い出てしまうけど
それでも気がつくたびに、引き戻すことで
少しだけ心が穏やかになりつつある気がして。

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