16歳8か月の愛猫ミーチェ(愛称みいみ)を2020年秋に亡くしました。
でもタイトルはこのままにして、その後の日々を綴っていこうと思います。
2010/5/26
宮崎での口蹄疫禍のニュースは見るたびに
なんとも耐え難く、いたたまれない思いになる。
大切に育ててきた牛や豚を殺処分される
畜産農家の方々のご心情は言うに及ばず、
処分されてしまう牛や豚の姿の痛々しさに。
処分された家畜を埋める、大きな、大きな穴、
あれはまさに、mass graveそのもの。
非人道的で身勝手な大量殺戮の、罪の碑。

牛や豚も、等しく「生命」としてこの世にあるものを
人間の身勝手で「食料」として大量に繁殖させ、
ひとたび、こうした不都合な事態になれば、
生ゴミのように積み上げて処分するという、理不尽。
人間ってそんなことをしても許される存在なのかな。
わたしは専門家ではないから何も言えないし、
ただ、感傷的過ぎるのかもしれないけれど
それでも、もう少し何か他の方法はなかったのかと
ニュースを見るたび、思わずにはいられなくて。

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2010/5/22
昨年11月に、業者さんにやって頂いた、
フローリングのコーティング、実はその続きが。
前回、わたしとしては十分満足だったのに
業者さんとしては、少し手直ししたい箇所があると。
ただコーティング剤の性格上、2ヶ月以上経たないと
手直しが出来ないから、再度来るので
都合のいい時に連絡がほしい、と言われていて。
半年もたった今になって、ふと思い出し、
連絡をしたら、すぐに来てくれました。
ちょこちょこっと手直しするだけかと思ったら、
半年の間に、みみにゃんが情け容赦なくつけてくれた
傷跡の目立つところまで広範囲にやり直しましょう、と。
しかも前回より更に硬くて、値段も倍近くする、
スーパーハードでのコーティングを、全くの無償で。

(山ほど身に覚えがあるはずの、犯人)
そこまでしていただいてすみません、と言うと
「お金を頂いた以上、当然ですから」と。
でもそこまでいくと、当然、の域を超えているような。
いくら2割ほど値切ったとは云え
私には確かにお安くはない料金だったけれど
この徹底したプロ意識とアフターサービスからすると
決して高くはなかったかもしれない。
このプロのお仕事に敬意を表して、
みみにゃん頼むから、これ以上傷をつけないでおくれね。

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2010/5/19
昨日、カナダから一時帰国している友だちと
食事しながら、ゆっくりと話をしました。
まったく違う環境に暮らしながら、
分かち合える部分が多く、話は尽きなくて。
わたしは、こうして友だちと話すことで、
気持ちの整理がつくってこと、多いみたい。
殆どは、頭では分かっていることの再確認だけど
言葉にして再確認することは、少なからぬ効果があって。

(名前は知らないけれど、満開のかわいい小花)
それぞれに答の出ない問題を抱えながらも、
その時々に、精一杯、出来るだけのことをして
出来なかったことについては、言い訳をせず、
覚悟して、背負っていくしかないんだな。
そしてこれほどの幸せを受け取っている以上、
その裏に付いてくる、悩みや苦しみも受け取らなきゃ。
別れる時、わたしが思わず彼女の頑張りに感動して
ハグハグしたい気持ちで、頭を撫でたら、
彼女も同じように、わたしの頭を撫でてくれた。
人通りの多い通路での、精一杯のエールの交換。
がんばろう、がんばろう、より大きな幸せのために。

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2010/5/17
初夏を思わせる、さわやかな陽気の週末、
甲子園浜あたりまでママチャリをこいで
ちょっとしたサイクリングに行ってきました。
木々の輝くばかりの新緑の美しさ。
わたしが自身が「青春」だった頃には
こうした美しさに気付くことはなかったけれど。
そう思うと、歳を重ねるのもいいものだな。

疲れてひと休みした公園の木陰では
お菓子のかけらで、スズメと仲良しに。
次第に馴れて、ねだるように見上げるさまが
なんとも愛らしく、かわいらしいこと。

帰り道、甲子園球場の脇に差し掛かったら、
時まさに、色とりどりの無数の風船が
風に乗って、いっせいに舞い上がった瞬間。
あまりにきれいで、うわあっと声が出たくらい。
風に流された風船で、道路まで色とりどり。
あらま、お掃除するのは大変そう。
運動不足の身には、ちょっと疲れたけれど
5月の風を満喫した一日でした。

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2010/5/13
昨夜は職場のインターンさんの送別会。
ドイツに帰る彼女に、純日本料理を味わって欲しくて、
滅多には行けない、神戸吉兆へ行くことに。
器の美しさといい、季節感あふれる盛り付けといい、
繊細で上品なお味といい、さすがは吉兆。
灘の大吟醸と共に、日本の美しい想い出となりますように。
そして帰宅後、佐渡裕さんがベルリンフィルの
来年5月の定演の指揮者に指名されたニュースを知り、
わたしも思わず、力いっぱいバンザーイ!
いつか世界の大舞台に飛び出す方だと信じていたけれど
まさかベルリンフィルで振るチャンスが来るとは。
すごい、すごい、佐渡さん、すごい。
もう他のことなんかどうでも良くなる程、うれしくて。

(佐渡さんがこの楠のように、大きく枝を広げますように)
ただ、これまで身近に感じていた佐渡さんが、
近い将来、手の届かぬ人になってゆきそうで
ちょっぴり、さみしい気もするけれど。
佐渡さんの夏のオペラを、あの炎の第九を、
そして佐渡さんの指揮で歌う一万人の第九を、
わたしはあと何回、味わえるのかしら。
寂しくても、一瞬一瞬をしっかりと心に刻んで
佐渡さんの未来に、心からの祝福を贈らなくちゃ。
奇しくも今日は、佐渡さんのお誕生日。
ベルリンフィルからの素晴らしい誕生日プレゼントは
わたしだけでなく多くの佐渡ファンにとっても
大きな大きな、超特大のプレゼントになりました。
来月の佐渡オペラが、より一層楽しみ。
そしてベルリンの親元に帰るインターンさんに
佐渡さんのこと、くれぐれもお願いしておかなくちゃ。

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2010/5/7
実はひそかに職場内で結果が待たれていた、
外務省主催の、日・EU英語俳句コンテスト。
「日本と欧州」をテーマとした俳句という難題ながら
最優秀賞受賞者は、松山市道後温泉に招待とのこと。
そして今日、ついに待ちに待った受賞作品の発表。
最優秀賞に選ばれたのは、こちら。
Unfolding a map
the cherry petals connect
Europe and Japan
−−−Eduard Tara (Romania)
わたしが俳句風に訳すとしたら
「日欧を 花びらが結ぶ 地図の上」、かな。
なるほど、なかなか詩的な作品かも。
Autumn in Kyoto
Was brought to my mind
By the splash of burgundy
−−−Pavel Gromov (Lithuania)
「京の秋 思い起こせり 葡萄酒に」、のあたりかな。
ワインの赤と京都の鮮やかな錦秋を並べるとは
こういう手があったか、と思わせる技巧派。

ただ入選作の中には、今ひとつ良く分からないものも。
作者の名誉のために、名前は伏せておくけれど。
A little sad that
Hot spring in Europe is not
warm enough for Japanese
直訳すると「ヨーロッパの温泉は、日本人にはぬるくて残念」
俳句風に頑張っても「哀しきは 欧州の湯の ぬるさかな」
ええと、これって単なる不平みたいだけど・・・俳句?
ごめんなさい、かなり笑わせてもらっちゃった。
俳句は奥が深すぎて、わたしの理解を超えるみたい。
外務省の方も、面白い企画を考えるなあ。
わたしの「いつかはやりたいことリスト」の1つは
俳句じゃなくて短歌なのだけれど、
第二弾があったら、道後温泉目指そうかしら。

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2010/5/4
わずか3日間のわたしのGWはあっという間に終わり、
今日から、早くも通常業務開始。
世間では、どこもにぎわっているんだろうなあ。
昨日は、東京から帰省している友人と
三宮のToothToothで久々に再会しました。
積もりに積もった話を次から次へと話していたら
気がつけば5時間近くも話し込んでしまって。

(屋上の庭園に面した、テラス席もあるレストラン)
元職場の同僚だけに、仕事の話も通じる上に、
まったくもって、見栄も虚勢も無縁な間柄。
ざっぱざっぱ話し、ざっぱざっぱ意見を言い合う中で
元気も、刺激も、笑顔ももらって、会えてよかった。
再来週は、カナダから一時帰国中の友人ともランチの予定。
彼女とも話したいことが山盛りで、待ちきれない気分。
最近つくづく感じるのは、人生の最高の贈り物や宝物って、
いつかは壊れたり、失われたりする物質などではなく、
人と人とのつながりや、共に過ごした時間だって。
幸せでいるためには、それさえあれば十分だって。
心の中に「ありがとう」をいっぱい抱えて、さあ明日へ。

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2010/5/2
金曜日かなりがびょーんな出来事があって
色んな思いでごった煮になった夜を過ごしたけれど
こうして休日に晴れ渡った外に出てみると、
ああ世界はまだ、こんなにも美しいなあ、って。
かしこに、春を愛おしむように咲き乱れる花々。

よく見ると、この葉っぱはハートのかたち。
風に揺れるたび、「だいじょうぶだよ」、
「心配ないよ」って言ってくれているみたい。

ランチに行った、駅のそばのイタリアンレストランでは
天使のような2歳の男の子と、4ヶ月の赤ちゃん連れの
イギリス人のご一家と、言葉を交わしながら。
ここの窯焼きピザは、どんな時でもやっぱりおいしくて。

(好みで蜂蜜をかけて頂く、ゴルゴンゾーラ)
うつむきがちな心を開けば、五月の光が差し込んできて、
花の香りの風が、優しく通り抜けてゆく。
ああ、やっぱり世界って、こんなにもこんなにも美しい。
「変えられないものを、受け入れる心の静けさ」を
この美しい五月の光の中で、得ることが出来ますように。

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