今夜は、フィギュアスケートの四大陸選手権。
フィギュアスケート自体大好きな上に、
わたしはめっぽう、真央ちゃんに弱い。
今日も、昨日のSPで失敗して3位と出遅れた
真央ちゃんのフリーの演技が終わった途端、
食事中だったにもかかわらず、
思わず、声をあげてわんわん泣いてしまった。
そして、まさか自分でも泣くと思ってなかったので、
子供みたいに泣いてる自分に、正直びっくり。
まだあどけなさの残る、かわいらしい19歳の演技が
なぜここまでわたしの胸を打つのかしら。
わたしなんて、密室のたった2人の試験官相手の面接でも
試験なんか受けるんじゃなかったと後悔するくらい、
緊張して、失敗して、凹むという、情けなさなのに、
たくさんの観客やテレビの視聴者に注目されながら、
勝負しなければならない真央ちゃんの重圧は、いかばかりか。

(黄水仙の香りが運ぶ、かすかな春の気配)
それなのに、転んで、失敗して、ライバルに大敗して、
新聞や雑誌にいろいろ書かれて、いろいろ言われて、
それでも真央ちゃんは、トリプルアクセルを飛ぼうとする。
何度失敗しても、何度転んでも、自分を信じ続けて。
そのことが多分何よりも、胸を打つみたい。
そして今日、真央ちゃんは2度もトリプルアクセルに成功。
そして、ラフマニノフの「鐘」の音に合わせて滑ったというより
彼女の演技から、「鐘」の音が響いてくるようだった。
演技としては完璧ではなくても、思いが伝わってくるような。
オリンピックでは、メダルなんかもうどうでもいいから
とにかく、真央ちゃんの「鐘」の音が会場一杯に鳴り響きますように。
そしてわたしも諦めることなく、挑戦してみよう。

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