16歳8か月の愛猫ミーチェ(愛称みいみ)を2020年秋に亡くしました。
でもタイトルはこのままにして、その後の日々を綴っていこうと思います。
2009/7/31
先日、以前うちでインターンをしてくれていた
アルゼンチーナのマリアン(仮称)が
いつものように、突如として職場に登場。
そしてわたしを見つけるなり両手を広げて
がっしと、身動き出来ないほど力強くハグハグして、
両方のほっぺに熱烈な、ちゅー、ちゅー。
そして目の前に座り込むや、20分くらい立て続けに
自分の近況やら何やらをしゃべりまくり
ちゃおー、と手を振って嵐のように去って行ったけど。
さらには仕事帰り、駅に向かって歩いていると
今度は後ろから、突如として自転車で現れ、
ふたたび羽交い絞め状態で、ぎゅー、と、ちゅー。
そして駅まで延々、先ほどの続きをしゃべりまくり、
またしても、ちゃおちゃおー、と
笑顔と愛情をたっぷり振りまいて、消えていきました。

彼女は在任中から「マリアン台風」と呼ばれていたけれど
それは今もまったく変わらないみたい。
わたしが言うのもなんだけど、彼女もかなりとっ散らかった人で
彼女のまわりでは絶えず、あり得ないことが起こって、
まわりにいる者はみな、巻き込まれて大騒ぎ。
泣いたり、笑ったり、怒ったり、彼女の感情にはてらいがない。
明るくて、感情豊かで、愛情に満ちて、繊細なところもあって、
まちがいなく、世界で一番チャーミングな台風だから、
どれほど巻き込まれて大変な思いをしても、
みんな彼女のことが、大好きなのでしょう。
以前会った時は、いろんなことがうまく行かなくて
ちょっと湿っぽい熱帯低気圧だったけど
今回はカテゴリー5のハリケーン並みに戻って
笑顔と元気と愛情パワーに、なぎ倒されそう。
ハグやキスには馴れない、ド・日本人のわたしでも
心からうれしさがあふれ出したような
彼女のぎゅー、や、ちゅー、には、いつも幸せな気持ちになる。
彼女みたいな人が2人も3人もいたら大変だけど
でも彼女の人柄に、どこか憧れを感じるのです。

0
2009/7/29
翼を与えられた彼女の話の続報。
彼女は翼を与えられただけではなく、
重い責任も、一緒に与えられていたみたい。
彼女のお母さんは様々なボランティア活動もしていて
バングラディッシュなどでは
1万円で100人の人が1日生活できるのだとか。
「あなたを大学と大学院にやるためのお金で
本来、何十万もの人が助けられた筈なのだから、
あなたにはこの先、その何倍もの人を助けるようなことを
やっていく責任というものがあるのよ。」

わたしは、親に恩返しすることは考えても
恥ずかしいことに、そんな風に考えたことはなかった。
でも同じ責任は、わたしにもあるはずだから、
せめて、これまでに自分が受けてきた愛情や支援を
それらを必要とする方々に、返していくことを考えなければ。
わたしが親からもらった翼はそのためにあることを
気付かせてもらった、厳しくも素敵な言葉でした。

4
2009/7/26
おとといは、イギリスへ旅立つインターンさんの送別会と
2ヶ月前に卒業した元インターンさんの遅れに遅れた送別会、
それと、1ヶ月前から来てくれているインターンさんたちの
これまた遅れに遅れた歓迎会を兼ねて、三宮の上司のお宅で、
女性ばかり8人の賑やかなホームパーティ。
6時から始めたのに気が付けば、あっという間に11時40分。
台湾旅行から帰って、関空から直接来た人や、
徹夜明けで、いつの間にか床にころがって寝てる人や、
なんだかもう、訳の分からない状態だったけど、
よく食べ、よく笑い、よくしゃべった楽しい夜でした。
そして昨日は、曇りがちのお天気ながら
日暮れから、芦屋浜の花火大会へ。
以前住んでいた芦屋のマンションからは
窓いっぱいに見られた、懐かしい花火。

おバカなことに、カメラが電池切れで
折角持って行ったのに、結局一枚も写せずじまい。
イベントサイトからお借りした画像で
せめて少しでもその様子をお伝えできれば、と。
梅雨開けを待たずに見た、今年初めての花火。
きれいで、ちょっと切なくて、花火はやっぱりいいものです。

2
2009/7/25
先日佐渡さんにお会い出来たおかげか、
わたしの運がまだ尽きていなかったのか、
今年も一万人の第九における最大の激戦区である
アルトパートの、厳正なる選考の結果(うそうそ)
抽選の結果、勝ち残ることが出来ました。(やった〜!)
佐渡さんと一緒にあの舞台に立てるよろこびが、再び。

(雨に濡れる枇杷の実)
というわけで、今年も早くも来月から第九が始動。
2年目となる今年は、ただ歌うのに必死だった去年より
もう一歩踏み込んだところまで行けるといいな。
今秋には仏検準1級に再挑戦するし、
父のことも出来る限りのサポートを続けながらという、
あわただしくも楽しい、3足のわらじ生活を、
今年も、年末まで続けることになりそうです。

1
2009/7/23
この夏、わたしの職場には日本人の女の子ばかり3人、
インターンさんが来てくれていて、とてもにぎやか。
うち1人の子は、お父さんの仕事で海外暮らしが長く、
しかもメキシコにいた高2の時に、
親から「あなたのことはしっかり育ててあるから、
今後アメリカの大学に行くか、日本の大学に行くか、
メキシコに残るのか、自分で決めなさい。」
と言われて、1人でアメリカへ渡ったのだとか。
彼女の独立心もあっぱれながら、
17の娘にそう言いきった、親御さんもあっぱれ。
欧米では、子育ての最大の目標は、
自立した人に育てること、と聞いたことがあるけれど、
自然界でも当たり前のことなのに、
日本では、むしろ自立を阻んでいるケースが多いような。

(大暑も過ぎたけど、梅雨明けはもう少し先)
本当の愛なら、愛する者に自由な翼を与えるもので、
足かせや纏足で自立を阻むものではないはずなのだけど。
そのくせ自由な翼を持つ彼女は、家族と疎遠になるどころか、
この夏は、老人ホームに入居中のおじいさんの留守宅で
関東から手伝いにきたお母さんと2人で暮らし、
週末ごとにおじいさんを連れて帰って、在宅介護。
平日はフルにインターンをし、週末はフルに介護をし、
若いのに、遊びに行く時間もまったくない、夏休み。
そして「ぶらぶらしてるくらいなら、おじいちゃんと一緒がいい」と。
わたしもツメのアカを煎じて飲まないといけないみたい。
ちゃんと、彼女と彼女の親御さんの姿から学ばなくちゃ。
わたしの翼がさびついてはいないか、見直すと同時に、
愛する者に翼を与える人に、少しでも近づくために。

2
2009/7/22
46年ぶりに日本で皆既日食が見られたこの日、
神戸でも、部分日食を見ることが出来ました。
朝からずっと曇り空で、半ば諦めてはいたものの
11時前に職場の全員で屋外に出てみたら、
太陽のまわりだけ、にわかに雲が薄くなって
そこには、三日月のような華奢な太陽の姿が。
観察用のめがねも何も持ってなかったけれど
雲のおかげで、ちょうどいい感じに。
わたしのバカちょんでは撮れなかったけれど
きれいに撮れた上司から画像を頂きました。

それにしても、月と太陽の大きさが1:400。
地球からの距離が、月と太陽でちょうど1:400。
それが皆既日食前後のダイヤモンドリングを生み出すという、
偶然にしては、あまりにも美しすぎる偶然。
宇宙がわたしたちのために、緻密に計算してくれたよう。
仕事という、最も世俗にまみれている最中に
悠久の宇宙の神秘を垣間見られたという、
貴重な経験をした一日でした。

1
2009/7/19
たぶん誰もが経験したことがあると思うけれど、
わたしにも、まったく前後の脈絡なく、
心の中に、ふと言葉が「浮かぶ」というか
「降りてくる」ことが、時々あって。
つい先日、顔を洗っている時に突如降りてきた言葉は
「どんな人との出会いからも、人は贈り物をもらっている」。
洗濯するかどうかを迷っていたところだったのに
なんで急に、無関係にそんな言葉が?と思っていたら
続けて、「どんなに嫌な人からも、苦手な人からも。」
ええ〜、嫌な人からも?と心の中で自分で驚いていると
「嫌な人の場合、贈り物に気付くのに時間がかかるだけ」って。
自分がもう一人の自分と対話してるような、変な気分。
タオルで顔を拭きながら、しばし考え込んだ後、
そっかー、確かにそうかもしれない、とちょっと納得。

思い返せば、どれだけ苦手だった人についても
「あの人のおかげで・・・」と言えるものがある。
OL時代、電話の応対の1つ1つにも毎回ダメ出しされて
何度も泣かされた、ストレス源の先輩がいたけれど、
電話での言葉遣いがきれいだと誉められるたび、
その先輩のおかげだと、時が経った今なら素直に思える。
かつての苦手な同僚も、裏での愚痴や悪口には閉口したけど
面倒見の良さは、今思えば、見習うべきものがあったな。
こういう言葉が、今浮かんだと言うことは
それが今、わたしに必要な言葉だったからに違いない、
そう思って、わたしの「なりたい」目標に追加することにしました。
もっと、ひとつひとつの出会いから
受け取る贈り物を、大切に出来る人へ・・・。
これもきっと、わたしの魔女修行のひとつと思って。

2
2009/7/18
みみにゃんは暑さにも負けず、元気そのもの。
抜毛が多いのは相変わらずだけど
その中身が、ふわふわ柔らかい真っ白なアンダーコートから
白黒模様の長くてしっかりしたトップコートに変わりつつあって、
抜け毛シーズンも終盤にさしかかり、
夏モードに切り替えが完了しつつあるみたい。

そして寝相も、お腹丸出しで足をぴらーっと開いた夏モード。
こんな風に、風通しのいいところを見つけては
あっちでころん、こっちでころんところがっています。

0
2009/7/15
昨日、7月14日はフランス革命記念日。
それとは全くもって関係ないけれど
今月隣のカフェテリアはカンボジア特集だったので
カンボジアを味わいに、職場のみんなでランチへ。

真夏のような暑さの厳しい昼下がりには
野菜とハーブたっぷりのアジアンなランチがいいみたい。
やわらかな味のスープとチキンライス、
お酢の効いたマリネのような野菜サラダ、
そしてココナツ風味のパンプキンムース、
なかなかおいしくて、いい気分転換になりました。
昨日からは京都で祇園祭の宵山が始まり、
来週末の24日・25日には大阪で天神祭。
8月1日にはPLとみなと神戸の花火大会があって、
その1週間後には十三の淀川花火大会、
そしてお盆がやってきて、京都では五山の送り火。
もうすぐ駆け足でやってきて、
またたく間に駆け抜けていきそうな、夏。

5
2009/7/13
梅雨開けもまだだというのに
日ごとに力を増してゆく、朝のセミの大合唱。
昨日の九州の梅雨明けに続き、
このあたりに真夏が訪れるのも、もう間近。
そんな中、この夏わたしに異変が。
もう何年も、どれだけ暑い夏のさなかでも
靴下なしではいられなかった超冷え性のわたしが、
近頃、部屋で素足になったり、
時々パンプスやサンダルで外出したり出来るように。

漢方クリニックでも、「冷え性改善してますね」って。
「前みたいに、脈が沈まなくなっている」のだとか。
わたしが言わなくても、脈は語っていたらしい。
そういえば、本格的な漢方を始めて5年以上たち、
これまでは毎回処方量や内容が少しずつ変わっていたのに、
ここ半年くらいは、ずっと定着してるかも。
たまに風邪っぽくなったり、だるくなることはあっても
そのまま持ちこたえられて、重症化しなくなってきたみたい。
ここ半年以上病欠0で、体調が良い日の方が殆どだなんて
わたしにとっては、まさしく記録的な出来事。
それでも人よりは寒がりなのは間違いないけれど、
自分史上、もっとも健康になりつつあるみたい。
それが喜びと感謝に満ちた、この夏のわたしの小さな異変。

3