わたしは掃除機をかけるのが好きで
週に4−5日はかけているのだけれど、
その一つの理由が、ダイソンの仕事ぶりが快感だったから。
「吸引力の変わらない、ただ一つの掃除機」とのふれこみ通り、
何年たっても、ほれぼれするような吸いっぷり。
初めての時は、試しに前の掃除機で一度全部掃除して
見た目は塵一つない状態にしてから、ダイソンをかけてみたら、
一体どこにこんなに塵があったのかと驚くくらい
片手いっぱいの塵を、吸い取ってみせてくれた。
とても日本家屋に適しているとはいえないデカさで、
小回りのきかない無骨なものだったけれど。
そのダイソンが、この土曜の朝、掃除を一通り終えて
電源を切ろうとした途端に、動かなくなりました。
カスタマーセンターによると、修理に1−2万円かかるとのこと。

(リクエスト頂いたので、初代の最後の雄姿をご紹介します)
その後、ガーデンズの家電量販店を覗いたけれど
ダイソンの最新モデルは、うんと高いし、
諦めて、夏用のお花の苗を買ってきて植え替えたり、
ベランダを掃除したりして、疲れ果てたその日の夕暮れ、
お茶を飲みながらゆっくりとチラシを眺めていたら
なんとダイソンが、10台限りで半額以下の目玉商品に。
しかも、お昼に遊びに行っていたばかりのガーデンズで。
すぐに電話をかけて聞いたら、まだ1台だけあるとのこと。
その後は、自己最速のスピードで自転車をこぎ、
自己最速のスピードでエスカレーターを走り、
汗だくになりながら、ダイソン売り場にたどり着いた瞬間に、
「これ下さい!」と言ったっきり、座り込むような状態。
しかもその日は5%オフの日で、更に安くなってくれて。
修理代にちょこっと足したくらいで来てくれた、
最新モデルではないけれど、十分小さくてスマートな2代目。
初代が壊れたその日に、2代目を迎えることが出来るとは。
初代もそれが分かっていたのか、
ちゃんと朝の掃除を全部終えてから
それもわざわざセールの日に寿命を全うするあたり、
いかにも几帳面な職人のような、初代らしい最後でした。
1台だけ残っていたのも、初代の粋なはからいだったりして。
その初代とも、明日の朝でお別れ。
なんだか名残惜しくて、記念に写真を何枚も何枚も。
長い間、毎日黙々と働いてくれて、本当にお疲れさま。
どれだけみみにゃんが飛び回って、部屋を毛だらけにしても
いつもピカピカにしてくれる頼もしいお前が、大好きだったよ。
これまで、本当にありがとう。さようなら。

5