16歳8か月の愛猫ミーチェ(愛称みいみ)を2020年秋に亡くしました。
でもタイトルはこのままにして、その後の日々を綴っていこうと思います。
2008/3/30
昨日帰りに西宮の桜の名所、夙川に寄ってきたのですが、
まだ3−4分咲きのものが殆どだった中
この桜だけが、けなげに咲いていてくれました。

なにせ、とにかく寒かった〜。
最高気温も一桁くらいだったとか。
咲きかけたつぼみも、びっくりして咲くのをやめてしまうでしょう。
東京や静岡では早くも満開のたよりが届いているけれど
このあたりで満開になるのは、来週末くらいにずれこみそう。
少しずつ咲いていくのを、楽しみにすることにしましょう。

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2008/3/29
今日は再び兵庫県立芸術文化センターで
佐渡裕さん指揮のオペラ「蝶々夫人」を観て来ました。
わたしがオペラを観るのは、
「魔笛」「タンホイザー」に次いで3作目。
桜の季節にふさわしい、
満開の桜を配した、美しくて印象的な演出で、
2幕からの展開の切ないことと言ったら。
よく知られた物語だけに
展開は十分に知っていたにもかかわらず
後半はすっかり心を奪われて、もう泣き通し。
本当に素晴らしい舞台でした。
オペラって、もっととっつきにくいと思っていたけれど
演奏でも、歌でも、衣装や、演出や、物語でも楽しめて
1粒で、2度も3度も4度も5度もおいしい感じなの。
世の中にはこんな豊かな楽しみがあったことを
最近まで知らなかったなんて、
ちょっぴり悔やむくらいです。
きっとまだ、わたしの知らない素晴らしいものが
いっぱい、いっぱい、あるんだろうな。
残りの人生で、いっぱい出会えるといいな。
そういえばもう一つ驚きがありました。
わたしの斜め前の席には年配の外国人の紳士が
一人ですわってらしたのですが、
たまたまその隣に、開幕ぎりぎりに
20代の日本人女性がこれまた一人でやってきたのです。
雰囲気からしても、二人は明らかに他人同士。
そして女性が席にすわって、しばらくしたら
外国人の紳士が、女性に何やら話しかけ、
女性がそれに受け答えしていたのですが、
たまたまわたしの耳に飛び込んできたその会話は
なんと、フランス語ではありませんか。
ええ〜、突然見ず知らずのフランス人に声をかけられて
フランス語で普通に答えてる人がいるなんて〜。
その後も、幕間や、終演後に、
C'etait tres bien, eh? (素晴らしかったね)等と
感想など語り合っていたかと思うと、
また何事もなかったかのように、
別々に去っていった二人。
ああ、世の中にはこんな人が
普通に混じっているからびっくり。
いつかわたしもそんな人になれたらいいのですけれど。

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2008/3/28
今日は花冷えの肌寒い一日で、
まだ辺りの桜は2−3分咲きという感じでしたが
「マイ桜」だけは、一足早く7分咲きになっていました。

朝の光の中で、ためらいがちに
そうっと、うすもも色の花びらを開いたばかり。
もっともっと見ていたかったけれど
電車に乗り遅れそうで。
満開になるのは、きっともうすぐ。
明日もまた、会いに行くね。

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2008/3/27
4月からフランス語の学校を変わることにしました。
先日、集中講義を受けに行っていたところに移り、
更に気合を入れてがんばってみようかと。
そもそもフランス語と格闘する羽目になったのは
仕事上の必要に迫られてでした。
人道支援関係の仕事をしているため
アフリカ等、フランス語圏の文書がどうしても多くて。
学生時代の第二外国語はドイツ語だったので
まったくゼロからのスタートでしたが
そんなことでもないと
きっと、今更新しい語学を始めようとは思わないから
殊勝にも(?)とてもいいチャンスと思って始めたのでした。
数年もやれば何とかなる、と楽観的に始めたものの、
これが悲しいくらいに、ままならない。
この年になると、覚えが悪くもなってるし、
英語と違って、活用や性・数の変化が
奇怪なまでに複雑で・・・
もどかしいの、なんのって。
そして社会人に共通する、「時間がない」問題。
なんで時間がたっぷりあって、
定額で授業取り放題だった学生時代に
もっとやっておかなかったのかしら。
時間もチャンスも貴重になった今となっては
何てもったいないことをしたのかと悔やまれる。
でも、そんな状況でも、
亀のような進歩しか出来なくても
やってよかったと思うことが、
やはりたくさんあります。
言語を学ぶと、おのずとその国や文化に興味が広がるし、
その言語文化ならではの考え方や、物の見方なんていうのも
英語文化とは随分違うことも多くて、面白い。
日本人の当たり前は、必ずしもフランス人の当たり前ではないし、
アメリカ人の当たり前もまた、
必ずしもフランス人の当たり前ではなかったりする。
それって、当たり前に聞こえるかもしれないけれど
いざ出くわすと、小さな驚きや発見や面白いことがてんこ盛り。
そして、そういうことのひとつひとつを通じて
自分の中でも、新たな視点が加わるというか、
考え方や物の見方が、少しずつ柔軟になっていく気がする。
やがてそれが、わたしの大切な財産になっていくといいのだけれど。
自分の境界を押し広げるにも
考え方、心のあり方を柔らかにするのにも、
苦痛と同じくらい、喜びを伴うということかしら。
まだまだ遠い道のりですが、
そう思って、一歩一歩進んでみよう。

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2008/3/25
実はこれ、
2006年4月2日付の朝日新聞に載った、
朝日広告賞 2005年度 受賞作品のひとつ。
かつらで有名なスヴェンソンという会社の
広告デザインを課題にした中で選ばれたものなのだけど
あまりにもかわいいので
切抜きを、いつも職場の机のところに貼っています。

目なんてくりくりしてて
愛らしさ満点の顔なのに、
大真面目に百獣の王になってるつもり(?)のところが、
わたしには、もうたまらなくって。
しゃれも効いてるし、
何十回、何百回見ても、いまだに飽きません。
スヴェンソンがうちのみみにゃんに
こんなタテガミを作ってくれるなら
絶対にオーダーしちゃうかも。
それが無理ならせめてこの作品、
ポスターにして売り出してはくれないかしら。
わたしには、多少のストレスなら吹き飛ばすくらいの
リラクゼーション効果があるものだから。
この切抜きはそろそろ日に焼けてくたびれてきたので
ぼろぼろになる前にスキャンして残そうと思い立ったのでした。
製作された方、朝日新聞さん、スヴェンソンさん、
1年前のものとはいえ、
勝手にスキャンして載せちゃってごめんなさい。
もし都合が悪ければ、泣く泣く削除しますから、
その時はご連絡くださいね。
でも出来ることなら、どうぞどうぞ見逃してください。
ただただ、このかわいさを残しておきたい一心ですから。

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2008/3/23
そういえば、先日植物に関する面白い記事を読みました。
植物はお互いにコミュニケーションを取ってることが
科学的にも分かってきたというの。
さまざまな揮発性化合物を発することで
SOSを出したり、
危険を仲間に知らせたり、
また仲間の信号を受けて対策を取ったりするのだとか。
たとえば青虫にやられた株は
その青虫の天敵のハチを呼ぶ物質を出したり、
自らその青虫に対し毒性のある揮発性化合物を生成したり。
しかも害虫によって違う物質を出すと言うから驚き。
それだけでもびっくりなのに、
その物質を出してる株の近くにいる別の株は
それを「立ち聞き」して
同じように青虫に毒性のある化合物を生成して
自己防衛をすることも明らかになったんだって。
しかもね、同じ種類の植物以外にも
同様の反応が確認されたのですって。
植物の種類を超えた、共通言語があり得るということ?
室内にある観葉植物に電極をつけて
その部屋でキャベツを刻むと、刻むたびに
その観葉植物が何らかの電気反応を示すとか、
杉などが山で大量伐採されると
付近の杉が一斉に、大量の花粉を飛ばすようになるのだとか、
そういう話は以前から、聞いたことはあったけれど。
わたしの部屋のポトスも
わたしが野菜や果物をを刻むたび
身も細る思いで、その叫びを聞いていたのかしら。
こんな無神経な人間のそばにありながら
それでも、人の心を花や緑でなごませてくれる
植物の、優しさ、大きさ、に思いを馳せる。

せめてもう少しだけ、
植物の声に耳を済ませてみよう。
いつか、何かが、聞こえてくるかもしれないから。

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2008/3/22
今日は午前中から4時近くまで外出してたのですが
どうしてもベランダにもっとお花を植えたくて、
お花の苗を両手いっぱいに買ってきて、
夕方からせっせと土いじり。
先日やった分と合わせて、
暗くなる前に、大体植えつけが終わりました。

前回は苗ばかりを植えたので、
今日はすぐ楽しめるお花も幾つか植えました。
わたしが土いじりが好きなのは父譲りで
花が好きなのは、おそらく母譲り。
もっとも父は菊専門で
その凝りようは、わたしとは桁違いですが、
わたしは手がかからず、長期に楽しめるタイプの
草花、小花が大好きです。
あまりにかわいらしいので
ミニバラも植えてみたのですが
わたしにちゃんと世話が出来るかしら。

マンション暮らしは無機質になりがちだけど、
こうしてささやかでも
育ってゆく生命と共に暮らすのは楽しい。
毎日の水遣りは確かにちょっと面倒。
夏場なんて、朝晩だし。
朝なんて遅刻しそうになっちゃうし。
でもその面倒を補って余りある、
元気や慰めや喜びを、たくさんたくさんもらうから。
うちにようこそ、お花くんたち。

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2008/3/22
わたしが勝手に「マイ桜」に任命し
先日もつぼみの様子を撮った近所の桜は、
今日はもうずいぶんつぼみがふくらんで
先っちょがかわいい桃色に染まり始めていました。
遠目に見ても、心なしか桜の樹全体が
ほんのりと桃色を帯びてきたみたい。

気象庁の開花予報はこのあたりでは26日。
楽しみなような、
でもいざあと4日と思うと
咲いてしまうのがもったいないような。
ほんのり紅色に染まった開花前のつぼみは
何とも可憐で、愛おしくて。

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2008/3/19
わたしの職場は本当に小さな職場なので
新入社員が入ってくるようなことは
たぶん、10年に一度くらいしかないのですが、
学生インターンさんなどが常時数人
とっかえひっかえ手伝ってくれています。
先日2人が相次いで去り、淋しくなっていたのですが
昨日から新しいインターンさんが一人来てくれました。
彼は大学院生なのですが、
なんと、わざわざ大学院を半年休学して来てくれたの。
そのために1年余分に学校行かなきゃいけないのを覚悟で。
彼が将来やりたいことにプラスになるからとは言うものの
まったくの無報酬、手弁当で、その上1年留年だなんて。
これまでもわざわざアパート借りてまでして
インターンに来てくれた人もいたりして、
毎度のことながら、本当、頭が下がる思いです。
わたしの大学時代とは、大違いだなぁ。
楽をして単位を取ることと、バイトに明け暮れ、
インターンやボランティアなど考えたこともなかったのに。
もっともインターンもボランティアも一般的ではなくて
大学生全般が、似たり寄ったりな感じだったとは思うけれど。
収入にはならなくても、回り道になっても、
困っている人を助けたり、
誰かのためになる道を選ぼうとするこうした若者と出会うたび、
わたし自身、多くのことを教えられる。
社会人長年やってると、つい忘れがちなことを
彼らの姿が思い出させてくれたり。
単に、初々しいとか「初心」とか言うことだけじゃなくて
彼らに見習わなくちゃいけないことって、
先輩なのに悔しいんだけど、やっぱりいっぱいあるの。
彼らのような若者がいるから
日本はまだまだ捨てたものじゃないなあ。
それどころか、
わたしたちの世代では出来なかったことを
彼らはやってくれるようになるのかもしれない。
人との出会いは、
年とともに固まりがちな自分の境界を広げてくれるから
忘れてしまった大切なことを思い出させたりもしてくれるから、
だから、大切にしなくちゃ。

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