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■更新履歴■  そらごと


9月26日 更新
「小説」→「本編」→「過去からの来訪者」up
お幸せに



そらちゃばこぽけっと。


過去の更新
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2020/10/15  1:59

石の記憶3  そらごと


その日、シェールは、学校が引けた後も出掛けることなく自室にこもっていた。取り立ててやることがあったわけではない。ただひとりになりたかった。

件の宿題が出されてからというもの、どうにも心が騒がしいのだ。

これまでのことを振り返ってみると、我ながら波乱に満ちた人生を送っているとは思う。しかし、そうかといって、現在の生活に不満があるかと言えば、決してそんなことはない。それ故、自分の生い立ちや置かれた環境について、他人と比べどうこう言うつもりもない。

ただ、自分が何者で、どこからきたのか、それを知る権利だけは、友人たちと等しくあっても良いと思った。

恐らく、友人たちの多くは、両親にいくつか質問すれば、即座に宿題を完成させることが出来るだろう。対して、自分に出来るのはせいぜいが想い出を掘り起こすくらいである。

そのとき、ふと思いついて、シェールは物入れの一番下にある引き出しを開けた。そうして、奥の方から小さな袋を取り出し、手のひらの上で逆さにして振った。

出てきたのは、黒い石、白い石、青い石、すべすべした石、ごつごつした石、光に当てるとキラキラ光る石、等々。どれも石には変わりないが、どれひとつとして同じものはない。

久しぶりに触れた石の触感は、冷たくて気持ち良かった。シェールはしばらくの間、手のひらに置かれた石たちをぼんやりと眺めていた。

だが、階段を上る規則正しい靴音に、徐々に意識が現実へと返される。扉が開かれ、シェールが顔を上げたそのとき、石のひとつが手からこぼれ落ちた。

「あっ!」

慌てて拾おうとすると、傾いた手から更にひとつ、またひとつと石が転がり落ちた。

「こら、何をしているんだ」

タリウスは足早にこちらへ歩みより、屈んで石を拾い上げる。そんな父の姿を目にした途端、ふいに過去の記憶がよみがえった。

シェールがまだ生家にいた頃のことだ。今日のように石を出して眺めていたところ、手の隙間から石が溢れ落ち、バラバラと床へぶちまけてしまった。あの時の母もまた、床へ屈んで石を拾い集めてくれた。

「シェール」

懐かしさと、それからやや遅れてやってきた喪失感に、身動きが取れなくなる。

「どうした?シェール、大丈夫か」

自分を呼ぶ声に我に返ると、心配そうにこちらを伺う父と目が合った。

「うん」

ひとまず返事を返し、それからいつの間にか溢れだした涙をそっと拭った。

「ここにきたばっかりの頃は、時々出して見てたんだけど、最後はいつも悲しくなっちゃうから、もう見るのを止めたんだ。さすがにもう平気だと思ったんだけど…」

言い終えるや否や、唐突に正面から抱き竦められた。予期せぬ事態にシェールは言葉を失う。

「悪かったな。辛いときに、何の力にもなれなくて」

普段は平気できついことを言うくせに、こういうときの父は滅法やさしい。

「全然、そんなことないって」

かつて、絶望の淵から自分を救い上げてくれたのは、他でもない、父である。その後も紆余曲折あったが、最終的に乗り越えられたのは父のお陰だ。

「もう平気」

「そうか」

そう言って父は自分から離れると、残りの石を拾ってくれた。

「ほら、きちんとしまっておかないと失くなってしまうぞ」

「ありがと」

シェールは父から石を受け取り、出窓に置いておいた革の袋にそっと戻した。

「シェール、それ…」

すると、父の目が袋に釘付けになる。

「なあに?」

「少しの間、それをとうさんに貸してはくれないか」

「いいけど、とうさん占いするの?」

「占いは出来ない。だが、少し調べたいことがある」

「いいよ。て言うか、とうさんが持ってて。もっと早くそうすれば良かった」

「どうして?」

「ひとりで見るから悲しくなる」

逆に言えば、父といれば大丈夫だと思った。
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2020/10/8  22:07

創作の秋  そらごと

ブログの更新を再開してから、ぼちぼち一年になります。なんだかあっというまだなぁというのが、今の感想です。そして、休止前より更新頻度が上がっていることに我ながらびっくり。時間があるとかないとか、あまり関係ないようです。

さて、季節は秋本番。創作するには良い時季になりました。というわけで、久しぶりに長編を書き始めました。

位置付け的には「本編」ですが、現状パソコンの前に座って落ち着いて作業する時間がとれないので、とりあえずチマチマブログにあげて、完結したらサイトに移したいと思います。本当は、使いたい背景素材ももう決まっているので、ちと残念です。

しかし、去年の今頃は、ニヤニヤしながら「鬼の本領」を書いていただなんて信じられません。そして、あのワクワクが未だ続いていることもまた、信じられません。

みなさまにおかれましては、いつもたくさんの拍手をありがとうございます。読んだよというリアクション、読みたいというお気持ちこそが原動力です。ありがとう。
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2020/9/26  19:52

人生。  そらごと

先日の連休は、思いの外、のんびりかつ充実した時間を過ごすことが出来ました。癒しの自分時間をもてたし、家族の用もこなせ、件のサウンドノベルも完成、公開に至り大変満足です。

それから、ふと思い付いて本編を更新しました。サウンドノベルを作りおえ、ゴロゴロしていたところで、するすると思い浮かんできたので、書き留めた次第です。

とりあえず、椅子に座れなく「なる」ではなく、座れなく「する」あたりタリらしいなと。気付けば、すっかり一家のおとうさんになりました。

まだまだいろいろあるでしょうが、彼らにはしあわせに生きて欲しいと願うばかりです。


さてさて、今回、久しぶりにユリアのお義母様を書きましたが、やっぱり私、この人好きだわと。そして、前回彼女を書いたときと、今現在の(私自身の)生き方が全然変わっており、我ながら言葉がない感じです。

人生何がどう転ぶかわかりません。なりゆきまかせもそれはそれで良いですが、ときには自分の手で掴み取ることも必要だったりします。
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2020/9/20  1:26

完成!が、しかし…(追記あり)  そらごと

えーと、サウンドノベル完成しました。自己満度、マニアック度共に100%、19日間の傑作?です。

とりあえず、めっちゃ楽しかったです。念のために申し上げておきますが、プレイするのがではなく、作るのが、です。本当にこんなにドキワクしたのは久しぶりでした。

ひとまず、誤字脱字誤変換など身内にチェックしてもらおうと思ったのですが、、、実はアップロードする段階で気付きました。なんと、Androidオンリーだったりします。考えても考えても、まわりにAndroidユーザーがいる気がしません。

これでは本当に自分専用になりそうです。

もしもし、やってみたいという奇特な方がいらしたら、こっそりご連絡くださいませ。「予科生になってタリウスに叱られよう」がコンセプトです。


こんな感じです ↓



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9月21日追記

問題なくプレイ出来るようなので、以下にリンクを張っておきます。

ストアから、AndroidアプリASKノベルゲームメーカーをおとします。
その後、メイン画面から「ゲームであそぶ」→「ゲームを探す」→「企画・身内ネタサーバ」にある「中央士官学校にて〜ある訓練生の一日〜」をクリックしていただくと、プレイ出来ます。

途中で分岐します。選択肢の前でセーブしていただくと、あそびやすいと思います。

ヘッドフォン推奨です


フリーウェアですので、インストールは自己判断でお願いいたします。そして、申し訳ございませんが、技術的なサポートは出来かねますので、ご了承くださいませ。

でも、何かあればとりあえずご連絡ください。プレイした感想、どの選択肢を選ばれたかなど、よろしければ教えてください。
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