ダラダラ中につきカメ更新 感想など、ちょろっとでも書き込んでいただけましたら泣いて喜びます🎵

2019/12/8  22:56

細切れで  そらごと

果たして、どれだけの方がお読みになっているかちょっとわからないのですが、更新速度のわりに細切れな感じでごめんなさい。

ちなみに、今回シェールは出てこないはずでしたが、諸事情により出しました。というか、あまりにあまりな展開で、流石にタリウスかわいそうだなと。そんなわけで、今回シェールは完全にタリウスの癒し要員です。

まぁ、表に出てなくても、毎日家に帰ればシェールが待っているわけで、だからこそゼインにイラっときてもまた頑張れるんですけどね。


結局、先々週くらいから、PCを開いて過去の作品をちょこちょこ読んでいます。というのも、設定があやふやなところがあり、ちょっと確認のつもりで読み始めたら、そのままはまるというお約束な展開になってしまいました…

ついでに、音声ファイルも発掘して、久々にゼイン/ミゼットを聞いて、ニヤニヤニヤニヤ。なんで自分で書いたものでこんなにも萌えられるのだろうか。一生やってろな感じですね、はい。


で、いちいちPCを立ち上げるのがめんどくさいので、とりあえずブログに残っていた100のお題のうち、いくつかを再表示しました。今更ながら、「月」がお気に入りです。あの頃のタリウスはチビの涙にめっぽう弱いようです。

時間があれば、またサイトをやりたいのだけど、いくつかクリアしなければならないことがあって、ちょっと今すぐには難しそうです。びっくりすることに、ざっと10年前なんですね…。携帯ページとかもはや不要?でも、スマホからフレームってやっぱり見辛い?いろいろ直すのがしんどそうです。技術班〜。


お世話になったBGM2

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2019/12/8  22:05

鬼の本領6  小説

翌朝、昨日より更に重い気持ちで、タリウスは出仕した。昨日の午後の出来事が、何度考えても腑に落ちないのだ。そして、それはまた訓練生も同じらしく、あれ以降、教室の空気が一変した。一言で言うと、ギスギスしているのだ。そんなことを考えている最中、夜勤明けの上官から呼び止められた。

「昨日の交換訓練生の扱いについて、話しておきたいことがある」

「その件でしたら、私もお話ししたいことがあります」

「何だね」

話の腰を折られ、ゼインは明らかに苛立っていた。しかし、タリウスの頭の中は上官への不満で一杯だった。それ故、つい冷静さに欠いた行動に出てしまった。

「先生は昨日の演習で、すべての障害を越える必要はないと仰っていましたが、苦手なことを避けてばかりでは進歩しません。何故…」

「君は何か勘違いしていないか」

ゼインの声色に、まずいと思ったがもう遅かった。

「苦手を克服させたいのなら、それとわかる指示を出せば良いだけの話だ。自分の指示出しが不十分なのを棚にあげて、私を批判するとは何事だ。だいたい前から疑問に思っていた。何故君の訓練生は、あんな丸い指示で馬鹿真面目に障害を越えて行く?私が訓練生なら、真っ先に泥に飛び込んだだろう。君の頭が固いのは知っているが、そのことが訓練生に悪影響を及ぼすのなら考えものだな」

「申し訳ございません」

「謝るくらいなら、最初から口を慎め」

「はっ!」

久々に聞いた上官の怒号にタリウスは直立不動で返事を返した。これでは訓練生時代と同じである。

「私が言いたかったのはそんなことではなくてだ。今年の予科生は随分と風呂好きなようだね」

「風呂ですか」

唐突な問いにすぐには付いていけない。しかし、これ以上上官を怒らせることだけは避けたくて、タリウスは懸命に思考を巡らせる。

「確かに昨日は泥だらけになった者も多かったので、いつもより長風呂になったかもしれません」

昨日、あの後ゼインが同じ条件で再度演習を行うことを指示し、結果として障害物を避け、泥の中を進むことを選んだ者が数多くいた。

「それにしたって、訓練がひけてから消灯時間まで、入れ替わり立ち替わり誰かしら風呂に入っているなんて異常だ」

「そうですね」

「そうですねじゃない。お陰で、北部の訓練生たちはとうとう風呂が使えず終いだ。可哀想に、明日は風呂に入れますかと、消灯点呼のときに泣きつかれた。これがどういう事かわかるか」

「まさか」

「嫌がらせと考えるのが自然だろうね。そうでないにしろ、彼らにほんの少しのやさしさか、譲合いの心があれば防げた事態だ。まったくお粗末な話だ」

「あいつら…」

今年の予科生が精神的に些か幼いところがあることはわかっていた。それに加え、昨日の演習で滅多に姿を見せない主任教官が、余所者である北部の訓練生を賞賛したことも面白くないのだろう。それにしてもやることが姑息だ。

「こんなことは言いたくはないが、今の中央の幹部には北出身の女性士官も多い。自分の後輩が風呂にも入れてもらえないなどと知ったら、どんな面倒なことになるかわかるだろう。彼女たちを特別扱いする必要はないが、最低限の配慮はしてやれ」

「はい」

「そういうわけだから、昨夜は消灯後の入浴を許可したが、今日からは君が調整するなりなんなりして時間内に終えるようにしろ」

「了解しました」

朝からこれでは、もはや溜め息しか出てこない。幼稚な予科生にも勿論腹が立ったが、北の少女たちばかり優遇しようとする上官もまたいかがなものだろうか。これでは益々両者の間の溝が深まるばかりだ。
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2019/12/3  0:08

鬼の本領5  小説

これといった手立てがないまま、タリウスはその日を迎えた。

騙し討ちの代償が大きいことは、先日身をもって体験している。それゆえ、ささやかな抵抗として、予科生への告知は細部に渡るまで上官に依頼した。

当の予科生たちはというと、上官がさも事もなげに伝達したせいか、大した混乱を見せなかった。もっともそれはうわべだけに過ぎず、皆一様に心中穏やかでいられないのが端からも見てとれた。何を隠そう、タリウス自身、未だ受け入れられていないのだ。

こんなときに、もしも旧友が生きていてくれたなら、何かしら助言めいたことを聞けたに違いない。それ以前に、彼女と話をするだけで、自身が何に臆しているのかわかったかもしれない。柄にもなくそんなことを思ってしまうのは弱気になっている証拠だ。

「おはよう、とうさん」

穏和な声に現実へと引き戻される。シェールである。いつの頃からか、起こさなくても時間通り目覚めるようになった。

「どうしたの?なんか顔色良くないみたいだけど」

「そうか」

まさか息子にまで気取られるとは思っていなかった。だてに日々共に過ごしているわけではないらしい。

「いいな、お前は。毎日楽しそうで」

「ねえ、なんかあった?」

いつもとは違う父親の様子に、シェールが首をかしげた。

「今日、訓練生がふたり増える」

「それって大変なこと?」

「ふたりとも女だ」

「女?でもそれって、ママとミゼットみたいなもんじゃないの?」

「いや、まさにそうだと思う」

だから問題だとは流石に言えなかった。

「ねえ、とうさん。思うんだけど、行ったらなんとかなるんじゃない」

「何故そう思う?」

「とうさんだから」

まるで答えになってない。答えにはなってないが、息子の言葉にひとまず元気をもらえた。


タリウスの予想に反して、午前中の訓練はつつがなく終わった。なるほど、上官の言ったとおり、彼女たちは何事においても秀でている。軍学の知識が豊富で、また、基礎的な訓練にも手を抜かず、むしろよくついてきている。それでいて、自分達の立場を理解しているのか、決して前に出ることはなく、悪目立ちすることもなかった。

事件は午後の実技演習の時間に起きた。

演習場には、実戦を模した数々の障害が設置されたコースが複数設けられており、訓練生たちは入校した当初から今に至るまで、そのすべてを制覇するべく、幾度となく課題に取り組んでいる。

現在、彼らが挑戦しているのは、幅の細い板の上を渡ったり、縄梯子にぶら下がったりして目的地を目指すもので、コースの下にはぬかるみがひろがっている。最初の頃こそ、体力のない訓練生たちは、途中で泥に落ちることもあったが、最近は皆精通し、落ちる者はいなかった。

それ故、梯子の三分の一ばかりいったところで、アグネスの手が梯子から外れ、落下したときにはどよめきがおき、先を行く訓練生も思わず振り返った。

だが、驚いたのはその後だ。通常、訓練生が落下した場合、出発地点まで戻り、再び障害に挑戦するのが常となっていたが、アグネスは下に降りるや否や、目的地を目指して迷いなく走り出した。彼女はぬかるみに足をとられながらも、上手にバランスをとり、一度も転ぶことなく目的地付近まで走り抜け、最後の岩場をよし登り、先頭でゴールした。

その姿にタリウスは呆気にとられた。あれはありなのか、そう言う訓練生の声にようやく我に返った。

「アグネス=ラサーク、何故途中で下に降りた」

タリウスは確信した。彼女は泥に落ちたのではなく、意図的に梯子から手を離し、下に降りたのだ。

「自分は未熟者なので、梯子を渡りきるのに時間と体力を消費してしまいます。あのまま梯子を渡り続けるより、下に降りて泥の中を走った方が早いと思ったからです」

予期せぬ返答に、すぐには言葉が出てこなかった。いつもなら構わず怒鳴り付けている局面であるが、今日は勝手が違った。

「先生」

そんな自分をアグネスが見返してくる。

「何だ」

「下に降りてはいけなかったのでしょうか」

「あ…」

当たり前だと言おうと思った。だが、タリウスが口を開きかけた瞬間、別の声に掻き消された。

「いいや、そんなことはない」

上官である。いつの間に演習場に降りてきたのか定かではないが、彼は自分と訓練生との間に涼しい顔で立っていた。

「出発点から目標地点まで最速で向かえというのが教官の指示だ。別段、すべての障害を越える必要はない」

上官の台詞にざわつく予科生達をタリウスが無言の圧で制する。

「君は思い込みにとらわれず、目前の課題に対し冷静に判断をした」

ゼインが訓練生を褒めることは稀である。特に、近年、彼が予科生を直接指導することはなく、叱ることすらも珍しかった。

「アグネス=ラサーク、よくやった」

ゼインの言葉に、その場にいた教官を含む全員がまるで凍りついたかのように動けなくなった。

「ありがとうございます!」

ただひとり、アグネスを除いては。
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2019/11/24  1:16

鬼の本領4  小説

「本物に会えるかな?会えなくても、せめて一目くらいは見れたら良いな」

「でも、今はお城にいるんでしょ。そう簡単に会えるかな」

アグネスは、級友イサベルと共に駅舎で迎えを待っていた。時刻は夕刻を通り越し、既に夜である。彼女たちの脳裏にあるのは、故郷で見た士官募集のポスターである。

教官から交換訓練生制度について聞いたとき、アグネスは、これは運命だと思った。

子供の頃、たまたま通り掛かった町で士官募集のポスターを見たときから、たちまちアグネスは彼女の虜になった。

ポスターの中の彼女は、均整のとれた顔立ちをして、深い色の軍服を身にまとい、騎馬に跨がり鬨の声を上げていた。

キャッチフレーズはたったひとこと―闘え。

アグネスはその声に応えるべく、学校を出たら迷わず士官候補生の試験を受けた。一年目は予備試験でふるい落とされ、翌年も最終選考で敗退したが、更にその翌年には執念で合格を勝ち取った。

そうしてめでたく士官候補生になったアグネスを、地獄の日々が待っていた。元々身体を動かすことは嫌いではなかったが、それよりも読書や調べものをしているほうが好きだった。特に戦術や戦法といった軍学はには目がなく、予科生ながら分厚い専門書を何冊も読破しており、当然成績も良かった。

問題は実技である。いかに女子訓練生を採用しているとはいえ、訓練生の九割が男である。どんなに足掻いても、彼らと肩を並べることは到底不可能で、それどころか何度も音をあげそうになった。

そんなときにはいつだって、彼女のことを想った。きっと彼女も今の自分と同じ苦難を乗り越えたに違いない。

ところがある時、予想外の事実がアグネスの耳に入った。てっきり北部士官学校を出たとばかり思っていた彼女は、本当のところは中央の出身で、今現在は北部での勤めを終え、中央に帰還し城勤めをしているというではないか。

アグネスはこのとんでもない事実をしばらくは受け入れることが出来なかった。

「でも、私、なんとなく会えるような気がする」

「だといいけど…」

そのとき、何者かが息を切らせてこちらにやって来るのが見えた。二人は慌てて立ち上がった。一気に緊張が走る。

「ごめんなさいね、待たせて」

現れたのは女性士官だった。てっきり迎えに来るのは厳つい教官だと思っていただけに、多いに面食らった。

「先生ったら、急に私に迎えに行けなんて言うから。遠かったでしょう。まさかふたりで来たの?」

「いえ、途中までは教官に送っていただ…」

「相変わらず北はやることが雑ね。あり得ないわ」

その人物は、アグネスの言葉を遮り、溜め息をついた。そうして髪の毛を掻き上げる仕草に、既視感を覚えた。

「何?」

それゆえ、ついじろじろと遠慮のない視線を送ってしまった。

「大変失礼ですが、あの、あの」

口が乾いてあのしか言えない。

「ああ、まだ名乗っていなかったわね。ミルズよ。ミゼット=ミルズ」

「えー?!」

「えー!!」

盛大な悲鳴が二人分。

「あ、あの、私、北部でポスターを見ました。士官募集の」

「ポスター?うそ!まだあれ貼ってあるの?」

やめてよ、とミゼットが利き手で顔を覆った。上に命じられるまま、広報部のモデルになったのは、果たして今から何年前だろう。軍関係者以外に自分を知る者がいない地方任地だからこそ、承諾したのだ。北部に置いてきた恥ずかしい忘れ物をわざわざ届けられた気がした。

「本物はおばさんで驚いた?」

ふたりはぶんぶん頭を振った。

「いいえ!本物もお綺麗です」

「ご本人にお会いできて感激です」

アグネスは、既に涙目である。あこがれの人物との突然の対面に、心がついていかなかった。

「大袈裟ね」

言いながらも、ミゼットは悪い気がしない。彼女にとって北部の地は、士官学校を出てから数年前まで命を賭して奉職した、言わば第二の故郷のようなものである。そんな北部からやってきたこの予科生二人組に、彼女はある種の親近感をおぼえた。

「ねえ、私服持ってきた?」

質問の意図がすぐにはわからず、アグネスはイサベルと顔を見合わせた。そして、小さく返事を返した。

「明日からしばらくは、いろんな意味で地獄を見ると思う。でも、せっかく遠路遥々王都まで来たんだもの。今夜は訓練のことは忘れなさい」

「いいんですか」

「ただし、このことは絶対に口外してはだめよ。少なくとも北へ帰るまでは、秘密にしなさい。教官にばれたら、あんたたちは勿論罰せられるし、私は立場がなくなる」

もとより今回のことは仕事ではない。北部からやってきた予科生を一晩世話して欲しいという、夫からのお願いである。城下をひとまわりしてから帰宅したとして、態勢に影響はないはずだ。

それよりも彼女たちに少しでもしあわせな記憶を持ち帰って欲しいと思った。これは、今後起こり得る試練について知る者から贈る、先出しのご褒美である。
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2019/11/16  20:06

閑話休題  小説

鬼〜のつづきも、その後のもまだ出来ていないのですが、なんかこのタイミングでまたしてもくだらない小ネタが降ってきまして。

とりあえず忘れないように書き留めていたら、完成したので先にお披露目します。いや、ホント大したことないんですが。



以下、タイトル未定の短編です。
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