昨日・・・シルヴィ・ギエム

観てきました。
ギエムが日本の震災からの復興を心から願い、東京バレエ団と共に実現させた全国をまわるツアーです。福岡は最終公演日。出演者もきっと興奮しますよね。
今回のボレロは、もうゥゥゥ最高

!!!
素晴らしい出来上がりでした。今までみたボレロの中でもスーパースペシャル



です。
東京バレエ団の実に魅力的な男性ダンサーたちが真っ赤な円卓の下にひれ伏して、円卓上のギエムに導かれて人間のパワーの限りを尽くして踊りきったっという瞬間。あの場にいたほぼ全員がその空間にいる自分の幸福を感じたことでしょう。私も久しぶりに泣きました。
ギエムに対する感謝の気持ちが涙になりました。
たくさんの生徒に観て欲しかったな・・・と思います。
ギエムはまさに本物です。神に選ばれた踊るべき人間です。
それは恵まれた容姿・肉体ということではなくて・・・彼女の人生の選択、生き方がすべてカリスマ的、ピュアで正直で、大衆の心を惹き付けます。
私は若いころのギエムより歳とってからのギエムの踊りが大好きです。とにかく・・・何と言いますか魂を揺さぶられる感がします。
確かに東京バレエ団をしょって立ってる上野水香や高岸直樹もキャリアを積んだダンサーなのでしょう、しかし(演目順で)ギエムに挟まれると・・・ね、その人間の厚みの差が浮き彫りで、正直残念な感じでした。
(水香ファンの方聞き流して・・・一人のおばさんの戯言だとお思い下さい、好みの問題でしょう)
でも、東京バレエ団の男性ダンサーは本当に層が厚くて素晴らしい。男性ダンサーっていいなあと思いました。日々の鍛錬で精神的な厳しさも肉体の美しさも兼ね備えてる人種ですもんね。
コールドバレエの美しさも有名ですが、今回も本当に腕や脚の角度まで揃ってました。すごいレッスンするんでしょうね、興味深かったですよ〜。
本当に踊りって舞台って怖いです。すべて丸見え。
コンクールでも、上手なんだけど、雰囲気が良くないというか、また観たいとは思わないというか、粗が目につくというか・・・応援する気持ちになれないような踊り方をする子がいます。
でも上位入賞する人はやはりバレエにピュアに向ってる感じがしますけどね。
技術の鍛錬とともに、精神の健全さ・美しさが問われるのでは?と思います。そのダンスのみならず、お辞儀の仕方から袖へのハケ方まで、その人となりは舞台上ですべて丸見えですから・・・

。
プロで舞台で踊る側になるなら、やはり生き方が大事ですよね。
今日のレッスンで高等科と専科には話をしましたけど、もう一度・・・
「他人を思いやることもできず自分のことばっかりで困ってる人を見て見ぬふりするような生き方をしていれば、それは感動を生むような踊り手にはならない!あいさつや掃除に象徴されるように、自分以外の人を自分と同じように尊重し、少しの奉仕の精神や感謝の意を持てないなら、人前で踊る資格はないんだ〜



。そして、人より上手になりたいならレッスンの仕方を工夫をすること、脳は工夫を生むために使うべきだ。どんなに計算頑張っても計算機には勝てないだろう!!って・・・
どういう風に工夫するって・・・それはここでは書けませんけどね^^。
プロのレベルでなくても、発表会というレベルでも、ピュアに踊りそのものが好きで、その踊りに対してどのくらい悩み訓練して自分のモノとしてきたか・・という、その真剣さが感動をよびます。
私は練習を必死にしただろうなっていう発表会に出会うと幸せ気分になれます
きっと、ギエムを観た後なんで、血が騒ぐんでしょうか、またまた熱い



ことを・・・と生徒も思ったに違いないです。でも、お構いなしですけど!
では・・・いっぱい書いたからもう寝ます

18