バレエを好きでいること・・・
それは、教える側に必ず必要とされる条件だと思います。
理由なく、とにかくバレエが好きであることがまず前提で、バレエを頑張る人が好きであること。
バレエを違う目的、たとえば踊ることより実は競争が好きとか・・・他人と自分を比べることしかできなくて評価ばっかり気にするとか・・・バレエは好きだと思っているが実際は練習嫌いとか・・・ママからのご褒美があるからレッスン頑張るとか・・・ばか



みたいですよね。時間がもったいない。
バレエを頑張る意味がなんだかバレエそのものに対する興味からずれている生徒をみると??と感じてしまいます。やはりそういう部分はどうしても教える側というか、バレエそのものを大好きな人間からすると見えてしまうのですが、保護者も本人も気付いてないのかも知れません。
コンクールに出たいと言うので、きっとバレエが好きなんだろうな、必死で頑張るだろう・・・と思うと??そうでもない。なら、なんで出るのかな?好きでもないことをどうして頑張るなんて言うのでしょう?
学校教育の過程で、「自立」ってかなり遅れている気がします。これは年齢ではなく、家庭内の問題もあるかなと思いますけど、今の子供・・・というわけでなく、きっと私の若いころからそれは遅れていた気がします。
「
自分で決める、自分の意見を持つ」
アメリカでは最初しんどかった・・・本当に大事だと思い知らされました。
自分の意見を濁す人をアメリカ人は信用しません。これはまぎれもない事実。
最初は言いにくかったけど、でも慣れました。もともと意見は持ってる方でしたので、しかし日本では口に出すことは少なかったです。
スタジオ22では、どんなに幼い生徒も自分の意見でぜひ動いてほしい。クラスアップも申告制にしましたが、クラスアップしてみたいと思えば申し込めばいいと思います。そこで落ちた落ちないを気にしすぎず、子供には何度もチャレンジさせて欲しいと思います。1回の挑戦ではなかなか難しいと思って下さい。
面白いのが、幼い子供たちの方が私にクラスアップを申し込んできます。保護者に言う前に私のところへきて申し込むのです。素晴らしい!!すッごくうれしいことです。
がんばれよ〜!!


今日のHITOKOTO・・・
今日金曜日のレッスンの最後は中等科のレッスンでした。高等科・専科クラスがふだんは最後のレッスン組ですので、中等科は慣れてないのでしょうが・・・まあ、なんと掃除をして帰った人の少ないこと!レッスンしてない人が掃除してましたよ
いつも思うのですが、どうして一緒にレッスンした仲間が掃除しているのに、自分はしないで帰れるんでしょう

??
たとえ用事があるにせよ、少しは時間を使うべきではないの?
まあ、高等科にも掃除せずに帰る人間がいますが、正直言えば、私にとっては信じられないことです。結構いい年齢なのに・・・。
私はそういうところ(奉仕のこころ

)すごく大事だと思います。どんなにデジタルだと言っても所詮社会は人間の集まり。人への評価ってたいしたことじゃない部分で判断されることがほとんどなのに、あいさつがいいとか、返事がいいとか、目を見て話すとか、お辞儀ができるとかそういう些細なところで判断するでしょ?
レッスンして掃除もせず自分だけ帰るとか、まわりを気遣えない人間は舞台人としては不適格です。
はっきり言えば、指導者からすれば、そういう人には自分の私的な時間を割いて教えたいとは思えません。
舞台人は観客への奉仕の精神

が必ずあるべきです。観客を喜ばせたいとか、楽しませたいとか本気で思っているかどうかはすぐに見えてしまいます。舞台人にはサービスの心が絶対に必要です。
バレエの世界は狭くて厳しい先生の多い社会です。将来自分の気付かないうちにラッキーを逃さないように、今から気をつけた方がいいですよ。バレエの世界だけでなく、ビジネスの世界ではもっとシビアですよね。
バレエをきっちりがンばれる生徒は必ずトイレ掃除を自分からすすんでやってます。やっぱりさすがだなあと感心します。
さあ、どっちの人になりたいですか?
気付ける人?それとも気付かないで損する人?
すべて自分の行動次第。
考えただけで行動できない人間は考えてないのと同じ

ですよ。

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