13日、は。
朝起きて、わりと目を開けていた。
夜中2時と明け方にFlash。
苦しがりかたも、ほとんど声を出さずにうなっているだけなので、どういう状態か、どの程度の痛みなのかが、つかみづらくなっている。
9時半ころ、軽くウンチをしているのを発見。
一人じゃ重くてできないので、看護婦さんにやってもらおうとしたが、かなり痛がるのに、相当ムリヤリ横向きにさせようとするから、あたしが両足を抱えてお尻をふいてもらった。
全く、雑なのと慣れてるのは違う、と言いたい。
その後、オシッコが赤かった。
呼吸もヒーヒーしながら、母さんとあきちゃんを待つ間、眠る。二人とも。
2時半過ぎ到着。
あたしとあきちゃんは息抜きに外出。
帰ると、またウンチをしたらしく、看護婦さん達は痛がるのを平気でやってたらしい。信じられん。これも寿命を合わせるのに必要なことなのか。
父さんの足は冷たく、白く腫れて、死体のような足になっていた。体も、ドヨーンと、まさに水がたまっているというのがわかる。
しかし、おしっこが出ないから水が溜まるって、どういう現象?
体ん中、どーなっちゃってんのよ?
もうその苦しみを考えたら、全く、全く、信じられない。
痛くないようにしてあげたい。
一瞬たりとも苦しまないような、だってその一瞬の痛みたるや、想像を絶するから。
夕方、酸素が83%で足りないので酸素吸入する。
タンがでるようになってしまい、それが、もう咳をする体力がないし、寝返りも打てないから出すにも出せず、飲み込みもできず、ずーっとガラガラノドに転がり、しかも呼吸が止まったり、あえいだり、ものすごく深くひどく、ほんとに苦しそう。
あきちゃんと、「この程度ならようやく想像のつく苦しみだね。」と話す。
もはや
ここを任されているうちら3人ができることは、父さんに会いに来たい人、来る人が、来やすいように、接待するだけだよ。
父さん父さんとうさん
洋一よ。
明日 死ぬのか?
神さま
どうかどうか 洋一を
お導き下さい。
お導き下さい。
父さん ありがとう




