うちのポニョ。
多分、いま八街にいる金魚のなかでは最高齢で水槽の角でじーっとしていることが多く、アキちゃんと「いじけ」っていうあだ名をつけてかわいがっていた。
今月入ってから様子が変で
どうやら春先や秋口なんかの気温の変動の激しいときに、体力が弱ってるやつがかかりやすいっていう病気にかかっているっぽかった。カラダに白いもやもやしたものがでてきて、確実に増える状態。調べてみると「1〜2週間で死にいたる。」と、どの金魚病気サイトにも書かれている。
こりゃヤバい!! とペットショップで薬を買ってきて水槽に投入、こいつだけ別水槽に入れて温度を数日かけて上げて代謝を良くしたり、塩水で浸透圧を良くして呼吸しやすくしたり、、、
体調は良くなっているのか、悪化しているのか、もう手遅れだったのか、、、
尽くす手を尽くして毎日祈りながら行く末を観察していた。
そんな数日過ごしてる時
すごくお天気のいいお休みがあって、久々に窓全開にして家中に春の空気を取り込んだときに思ったことがあって
オヤジがまだ生きてたころ
彼は金魚が大好で池や巨大水槽に何百匹っていう金魚や鯉を飼っていて、よく裸足で池まで歩いていき、キラッキラの水面にビチビチ跳ねる金魚たちにエサをあげていた。
その様子が実はあたしは大好きで
あの太陽の光りをいぱいに取り込んで水面を元気に跳ねるモリモリの金魚と、キラッキラの澄んだボール玉の水しぶきと、七色に反射するまぶしーいヒカリと、それらが一体になって作り出すエネルギー。
世界各国行きましたが、実はどんな場所より
そこがもう、たまらなく好きなエネルギーの場なんです。(そーいうのってあるでしょ?)
それで思いついたのが日光浴。
この「いじけ」を日光浴させてみたらどうかと。
これがまた、ほんとにいい時間でした。
暖かいとはいえまだ朝夕は冷え込む季節なので、日中3時間くらい、水色のバケツに入れて太陽の下に出しておいただけなんですけど
徐々にじんわりとカラダに染みてくる暖かさとヒカリを味わっているのか、さっきまで苦しくて呼吸するのも大変そうだったのに、ようやく数日ぶりにおだやかに眠りにつくことができた、みたいな安堵感がバケツからにじみ出ていて
実はあたしの一番好きな時間って、弱っているものが回復していくのを直に感じられる瞬間(永遠にも感じられる)なので、ヤツが治っているって感じたこの数時間は、本当に小躍りしたくなるくらいハッピーだった。
ヤツはその後、見違えるほど元気になってしまい、太陽が沈んでからもそのテンションおさまらズ、すごい勢いでエサを探し求めてました。

太陽の光ってスゴイね。