こないだ21日、
トウヨウとタカコが踊るというので、その日に締め切りのものを14時間かけてなんとか仕上げ、西荻の彼らの踊る場所へ行った。
トウヨウとタカコは西荻に住んでるので、とってもご近所でのオドリ。
彼らもそこで踊るのは初めてだったらしいけど、近所でおどってみる、っていうことが今回のことらしかった。
毎年見る雪景色の中で
なぜかものすごく鮮明に頭に今も焼き付いている景色がある。
それは、高校の頃のある日の一場面
学校の校舎へ登る坂道を登りきったところで見た、夜、オレンジ色の電灯の灯りだけに照らされた息もつけないほど次々に降ってくるオレンジの雪の空間。
何のことはない、いつもいつも何百日も見るような日々の雪の景色なんだけど、
あの時、あの光景を見て、なんて信じられないほど美しいのかと、
全く見逃してしまいそうな日常のただの一瞬の時間なんだけど
気がついた今、なんていう美しさの中に自分はいるのか と、
震えながら切り取られた日常に圧倒されたことがあった。
この日のこの空間の中にいて、
トウヨウとのオドリを声で分かち合いながら
ふとあの日のあの空間のことを思い出していた。
西荻の何のことはない昨日の今日と明日の中
常に切り取れる空間時間は自分の手にゆだねられていて、
奇跡のような美しさは常に転がり続けている。