このあたり、
10月11日に2ヶ月ぶりで家に帰ってきて、父さんに会ってから、日記は書いていません。
かろうじて、写真が。
この日は我が家の土地の説明をしました。
その数日後には、葬儀屋さんを自分で呼んで、家で葬儀の打ち合わせをした。





抗がん剤オキサリプラチンをはじめてから2ヶ月、
あたしも忙しかったし、この点滴治療をやっている間は動きがとれないから、遠くから様子を見るにとどまっていた。
しかし、久しぶりに会った父さんは、もう歩くのもしんどくなっていた。
余計な話もせず、もくもくとあたしたちに、土地の境目を説明していく。
鳴り出した自分の中の音が、だんだんと大きくなって垂れ流し状態にするしかなくなり、
文章にする、という、ためて出す作業が、全くできなくなっていった。