2005Jリーグディビジョン1 第19節
アルビレックス新潟×ガンバ大阪
【日時】8月20日(土)19:02キックオフ
【試合会場】新潟スタジアム【入場者数】41,126人
【天候】雷雨【風】無【気温】25.5℃【芝】全面良芝/水含み
【主審】長田和久【副審】柴田正利/佐藤秀明【第4の審判員】佐幸欣治
新潟 1前半1 G大阪
新潟 3後半1 G大阪
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新潟 4合計2 G大阪
得点:
[新潟]23'桑原裕義、60'エジミウソン、62'エジミウソン、76'鈴木慎吾
[G大阪]33'アラウージョ、85'大黒将志
[新潟先発]GK野澤、DFリマ、高橋、萩村、喜多、MF本間、桑原(86'菊地)、ファビーニョ(23'末岡)、FW寺川、エジミウソン(79'上野)、鈴木慎
試合30分前から雨が降り始め、試合が始まるころには雷を伴って激しく降り始めるというコンディションの中、新潟の選手は1カ月の中断中にしっかり調整してきた感じだった。ひとりひとりのモチベーションが高く、しっかりとチェックにいっている。ポゼッションはガンバの方が上回っているが、それはいつもの新潟の戦い方。隙あらばボールを奪って前線にすばやく攻めていくという形が機能していた。
一方、ガンバはわずか3日前にW杯アジア予選を戦った3選手のうち、宮本はサブ、大黒と遠藤は先発したが、最初のうちはまだしも、徐々に疲れからか動きが鈍くなってきているようだ。
激しい雨のため、ペナルティアークからセンターサークルの間の中央部分に水が浮き始める。蹴ったボールが止まるため、より体力を使う展開になったのも新潟に有利となった。ガンバDFのパスを新潟の選手がカットするシーンも見られるようになる。まだ0−0のうちから、この試合は勝てる、という予感を感じていた。
新潟の先制は23分、リマからのクロスをガンバDFがクリアしたものを桑原がミドルシュートを放って決めた。桑原にとって244試合目にしてJ1初ゴール。これはリーグで最も遅いゴールの記録だ。
しかし、33分、ガンバのパスを新潟の選手がカットし損ね、アラウージョがドリブルで持ち込む。これに野澤が前に出るのを一瞬躊躇してからスライディングで取りに行くが、滑ってかわされる。アラウージョがゆっくり蹴りこんだボールがゴール右隅にころがりこんだ。
1−1で後半に入るが、依然として雷雨は続いている。明らかにガンバの運動量が落ちている。60分にはファビがカウンターで突破、エジがペナルティエリアにドリブルで持ち込んで、DFを交わしてゴール。さらに62分にはリマの左CKをエジがヘッドで合わせる。キーパーがなんとか防いだかに見えたが、ゴールラインを越えていた。
さらに76分には慎吾がカウンターで持ち込んでゴール。この時点で4−1と大きくリード。ガンバにとって今シーズン最多失点である。86分にはフリーにしてしまった大黒にミドルシュートを決められて4−2となったが、そのまま終了。ついに新潟、ガンバから初勝利をもぎとったとともに3連勝を決めた。
この試合は、野澤が髪を短く切って気合を入れてきたのに象徴されるように、キャプテン、山口が横浜FCに期限付き移籍をしたこともあり、一人一人が自分で責任を持ってプレーをすることを表そうと必死に戦ったことがいい結果をもたらした。ガンバの西野監督もビッグスワンの怖さを痛感していたが、アウェーでも結果を出せるチームになりつつある。アルビレックスに大興奮である。
http://www.albirex.co.jp/data2005/kiroku/0820.html

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