J2第38節モンテディオ山形×大宮アルディージャ
2004/10/16 14:04キックオフ 山形県総合運動公園陸上競技場
【入場者数】12,744人【天候】曇 16.4℃ 57%
【主審】辺見康裕【副審】中熊光義/石川恭司
山形 0前半1 大宮
山形 1後半2 大宮
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山形 1合計3 大宮
得点:
[山形]76'大島
[大宮]34'、47'トゥット、53'森田浩史
J2も残り7試合となって、J1昇格を争う2位大宮と3位山形の直接対決。この試合は新潟サポにとっても、大宮に期限付移籍の森田、山形に期限付移籍の宮沢の対決として目が離せない試合だ。というわけで、山形べにはなスポーツパークまで足を伸ばす。
駐車場にはちらほら新潟ナンバーも見かけるが、やはり今日の観衆は圧倒的に山形の応援。入場者数12744は今季このスタジアム2番目の観客動員だが、2万人入った仙台戦は仙台サポが大半だったと思われ、地元サポーターが詰め掛けたこの日が山形にとっての実質的観客動員最高の日だったと思う。
この日はどちらの応援ということもなく、山形の宮沢と大宮の森田の動きだけを追う。こういう見方をすることはアルビの試合ではないことなので、なかなか面白い。左サイドハーフの位置から後半はトップ下に移った宮沢はさすがにJ1で鍛えられただけにスピーディである。山形のゴールは宮沢のフリーキックをGKが弾いたこぼれ玉を大島が蹴り込んだもの。
そして大宮の森田も正確なポストプレーで再三のチャンスを演出。1ゴールを決めた。両チームにとってこの二人がキーマンになっているのは間違いない。そしてそれは、J1とJ2の差を改めて認識させられることであった。
好調な両チームだったが、結果は前半、再三のチャンスを決め切れなかった山形がトゥットの個人技で失点(中盤宮沢がトゥットにボールを奪われ、ポストプレーをはさんでトゥットが得点)し、大宮のペースにはまり込んだ。後半開始早々にもトゥットに決められ、さらに森田に3点目を入れられて万事休す。わずかに1点返すに止まった。
中盤でボールを失って一気にピンチになってしまう山形がある意味自滅したような試合だった。それだけ大宮のそつのなさが目立った試合。山形は攻撃の基点になる星が下がりすぎていてなかなかチャンスを作れず、逆にカウンターを食らうシーンが多発。大宮の良さだけが目立ってしまった。
この試合の結果、大宮は自動昇格にかなり近づいた感がある。今の大宮は大崩しそうにない。一方の山形にはやはり終盤でしびれるような昇格争いを経験していないことがJ1への道のりを遠くしているのかもしれない。過去J1への昇格は何度もぎりぎりで昇格できなかったチームが、その悔しさをバネにしてチーム力を蓄えていった結果もたらされるものであるからだ。このスタジアムが常に1万人を超えるようになって初めて山形にJ1昇格の資格が与えられるのではなかろうか。
勝点 得失点
1川崎 93 60
2大宮 69 17
3山形 63 8
4福岡 58 7
5京都 57 9
6甲府 54 9
7仙台 51 5
8横浜F 45 -6
9鳥栖 34 -26
10水戸 33 -21
11湘南 31 -23
12札幌 26 -29

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