新潟スタジアム(ビッグスワン)19:30開始
日本 前半0−0 カナダ
後半3−0
合計3−0
得点者(日):小野伸二(57分)、西沢明訓(60分)、森島寛晃(88分)
2002年FIFAワールドカップのプレ大会ともいえるコンフェデレーションズ・カップ、その日本代表の初戦が地元、新潟で行われる。サッカーにさして興味のない僕でも、十分に興味を惹かれるイベントであった。
新潟では日本代表戦2試合を含むグループリーグ3試合が行われる。
この新潟にとって記念すべき大会の、それも日本代表の2試合のチケットをらくらく手にいれることが出来たのは、後で考えると本当に幸運なことだったと思う。
この日は木曜日である。仕事を切り上げて新潟駅に着いたのは午後6時すぎ。このときビッグスワン行きのシャトルバスに乗るための行列はすでに新潟駅の構内にまで伸びていた。事前にバス乗り場の位置をチェックしていた僕は、この列に並んでいては試合開始に間に合わないと判断、スタジアムまで徒歩で行くことにした。
駅からスタジアムまでは徒歩45分程度と広報されていた。1時間以上あるので余裕と思われたのだが、これが意外と大変な距離だった。特にしんどいのはスタジアムが見える弁天橋付近からさらに30分かかるということ。目の前に見えているのになかなか着かないというのはあせりを誘う。しかもスタジアムからは既にサポーターの大声援が聞こえてくるのである。まだ開始までには間があるといいながら、ついつい駆け足に。後に新潟県サッカー協会の沢村理事長がインタビューで話していた、次々にスタジアムに向かって必死の形相で駆け出す観客達、のひとりとなっていたわけだ。
この試合の席はメインスタンド1層目、ホーム側コーナーフラッグ近くの前から3列目ほどだったと思う。ウォームアップするゴン中山やTVでおなじみの選手たちに感動するばかり。試合も結局日本が3点を取って勝利。サッカー日本代表が翌年のワールドカップに向けて素晴らしいスタートをきったと同時に新潟のサッカー、そして何より僕にとって記念すべき一夜であった。その後アルビレックス新潟のサポーター達に聞いても、コンフェデ杯をきっかけにサッカーを見るようになったという人が多数いたように、この日の感動がすべての始まりであったように思う。
さて、試合後もシャトルバスの混乱は目に見えていたため、駅まで歩くことにするが、途中から物凄いどしゃぶりになってしまった。結局全身ずぶぬれになりながらタクシーを拾って帰ったが、シャトルバスの混乱は相当なものだったようで、ニュースでは試合よりも大きく報道されてしまったのだった。

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