ホールツアー最終日
星野に会った。
全然変わってなかった。
仕事があるのでライブは観に来ていない。
打ち上げで会った。
お父さんの絵を見てもらった。
「こういう日もあればこういう日もあるって感じでいいね。(海の絵を見ながら)う〜〜ん、俺はこれを焼津の海に見るね。」
「え?焼津の海を?」
「いいや、焼津の海、に! みるね。」
これでもうすっかりノックアウト。
彼の羅針盤は全く持って健在だ。こっちがどんなに迷っていようとも、一発で導いてくれる。
彼と出会ってるってだけで、もう一生大丈夫なような気さえする。
ほんとにそう思う。
あたしが最も尊敬するアーティスト星野健一郎
大豆鼓ファームやってるころは、星野の中にあるイメージを実現させたくて、どれだけの人数の人たちがどれだけ動いたことか。
そしてどれほどの奇跡が起きたことか。
大豆の種をしっかり撒かれたあたしやトウヨウは、すっかりその後が決まってしまった。人前家業をするようになるなんて全く思っていなかったけど、彼の脇で歌ってるのは全く自然で、普通に歌い踊りだしていた。
そばや修行の身である今の星野の頭の中にある次のイメージを、もっともっと聞きたい。
彼の通った後は、ちっちゃい奇跡がつもいつも起こって、生まれたての芽がちょっとだけ育ってる。