著者は「本人了解得た」
山口県光市母子殺害事件をめぐり、被告の元少年(28)=差し戻し控訴審で死刑、上告中=の実名を記したルポルタージュの本が出版されることになり、元少年側が広島地裁に出版差し止めを求める仮処分を申し立てたことが6日、分かった
元少年は事件当時18歳。少年法は未成年時の犯罪で起訴された被告について、名前や本人を特定できる情報の報道や出版を禁じている
この本は、大学職員増田美智子さん(28)が執筆。元少年の肉親や友人ら関係者を取材し、本人の生い立ちや差し戻し後の上告審判決を控えた心境などをつづり、近く出版される予定だった
元少年の弁護団によると、申し立ては5日付。元少年は実名掲載を了承していないとしている。本田兆司弁護士は「実名報道は少年法の趣旨に反している。裁判が未確定の段階で『なんと言うことをするんだ』という思いだ」と話した
一方、増田さんによると、元少年とは拘置所で計25回面会をしたほか、手紙でもやりとりを重ねて取材したという。今年3月に本人に面会した際、本にまとめる際には実名で書くことを伝え、了承を得たとしている

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